オクラの茹で方、基本を見直す

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オクラの茹で方の基本をおさえる

生でも食べれるオクラですが、茹でれば色鮮やかでやさしい食感になり、他の素材と合わさりがよくなります。これから夏にかけて食卓に多く登場するオクラ。茹で方の基本をおさらいして、美味しくいただきましょう。

オクラを茹でる手順

  • 1.洗う
  • 2.茎の先っぽを切り落とす
  • 3.ガクをむきとる
  • 4.産毛を取る
  • 5.茹でる
  • 6.冷水につける

オクラは青菜のように「洗ったらそのまま茹でる」では美味しい食感になりません。大事なところは下処理と茹で時間。特に産毛を取る下処理をすることが美味しく仕上がる秘訣です。省いてしまいがちですが、するのとしないのとでは大違い。ぜひ押えて下さい。

ゆでる前に!オクラの下処理が大切

オクラの下処理:オクラの中に水を入れない

オクラは中が空洞になっています。ここに水が入ると、食べた時に水が出てきたり、その後の調理が水っぽくなってしまいます。そのため、オクラの空洞に水が入らない工夫が必要です。

  • 食べる大きさに切って茹でない
  • 切り込みを入れない

オクラの下処理:切り方も一工夫

オクラの皮をむく
  • 茎と実の間の硬い部分だけを切りおとす
  • ガクに包丁をあてて皮をむくように、ヘタといっしょにとる

ガクは硬く、苦みがあるので取る方が美味しいです。ヘタやガク(オクラのヘタの周りの硬い角ばった部分)をチョン!と切り落とし、中の穴が見えてしまわないように。そこから茹で湯が入らないようにしましょう。

オクラの下処理:産毛を取る

オクラの下処理

塩をまぶし、指で優しく表面をこすり、産毛をとる。または板ずりをする。

※板ずりとは塩をまんべんなくまぶしてすり込み、まな板の上でゴロゴロ転がすことです。

オクラには産毛があります。この下処理をすることで産毛が取れ、表面がなめらかになります。

オクラの下処理

オクラを茹でる時間

オクラを茹でる時間

下処理をした塩は洗い流さず、そのまま沸騰したお湯に入れて茹でます。

下処理後、洗った場合は、お湯に塩を入れます。オクラを茹でる時間はおよそ1分30秒〜2分。お箸でさわりながら好みの硬さにします。

オクラの茹で上がり

茹で上がったらすぐにざるにあげ、冷水、または氷水(夏場)につけます。つけすぎると水っぽくなるので長時間つけずに取り出しましょう。しっかり水気をきり、さらにキッチンペーパーで水気を拭きます。

オクラ

ふっくら青々と茹で上がったオクラは、そのままで食べてもよし、和え物に、肉巻に、素麺にお弁当の彩りに。茹でておけば「もう一品欲しい!」時に活躍してくれます。

保存はジップ付き袋やタッパーなど密閉できる容器に入れて、冷蔵庫で保存します。ただし、あまり日持ちはしないので1〜2日で食べきりましょう。長期保存したいのであれば、冷凍保存が良いです。

文・写真・イラスト/ほしまさみ