オクラは誰でも知っているネバネバ野菜の代表
オクラと言えば、誰でも知っているネバネバ野菜の代表ですが、原産地はアフリカ。日本での食用としての歴史はまだ浅く、それまでは観賞用の花として栽培されていたそうです。幼稚園で育てているオクラにも、見慣れた実と並んで、ホッとするような優しい花が咲いています。
オクラのネバネバは、シャキシャキの歯ごたえと共に味わう
ネバネバしたオクラは、細かく刻んで粘りを出してから、和え物などで食べるのが定番ですが、ある日、刻むのが面倒で、茹でてそのまま食卓に出したところ、子ども達に大好評。遊びに来ていた友達のお母さんから、「オクラをたくさん食べてきたというのだけど、どうやって料理したの?家では全然食べないのに。」と聞かれるほど。ネバネバを抑えつつ、シャキシャキのハーモニーを味わうなら、丸ごとガブリがおすすめです。
シンプルな味付けこそ、ひと手間かけると心が満足する
茹でてそのままのオクラでも、味付けにはこだわります。子どものお手伝いに打って付けの鰹節削りと胡麻すりは、オクラの味付けにもぴったり。手を削らないように、すり鉢を吹っ飛ばさないように、子ども達も真剣です。大人はお湯でも湧かしながら見守りましょう。
オクラは、塩をひとつまみ加えたお湯でサッと茹でて水気を切り、ガクの堅い部分をくるりと削ぎ落とします。茹でる前に削ぎ落とすと、実の中が水っぽくなってしまうので注意します。
胡麻和えはそのまますり鉢に入れてだし汁と混ぜ合わせます。ガクを削ぎ落としたところから出るオクラの粘りで、胡麻が程よく絡みます。一口大に切ってお弁当に入れたり、ごま油をかけてお酒のおつまみにしたり、とアレンジも簡単です。
鰹節はポン酢と合わせてさっぱりといただきます。
写真・文:ヨウデザイン/伊藤陽子