夏ならでは!土鍋を使った温度管理いらずの簡単甘酒

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暑くなってきたこの時期だからこそ甘酒

夏の滋養ドリンクとして古くから親しまれている甘酒。とりわけ麹で作る甘酒は、エネルギー効率のよいブドウ糖、ビタミンB群、アミノ酸などを豊富に含み、近年再注目されています。そんな麹甘酒を作りたいけれど、温度管理が難しそう・・・という方。敬遠していてはもったいない。暑くなってきたこの時期だからこそ!「土鍋」の優れた保温性を利用して、一晩寝かせるだけの甘酒を作ってみませんか。

炊飯器いらず!土鍋を使う甘酒の作り方

【甘酒の材料】

  • ・炊いたご飯:300g
  • ・米麹:300g
  • ・水

分量はきっちりと計る必要はありません。残ったご飯と、ほぼ同量の米麹があればOK。出来上がりの甘さは、玄米→白米→もち米の順に甘くなります。

1.ご飯と多めの水を火にかけお粥にします。

土鍋で作る甘酒

2.グツグツしたら火を止め、60〜65℃になるまでそのままの状態で粗熱を取ります。
麹菌は70℃以上で死滅し、低すぎると糖化が進みません。昔の作り方には「指を入れて3回かき混ぜられるくらい」などとありますが、心配な人は温度計を用意しましょう。

3.ほぐした米麹を一気に入れて、すぐに全体を混ぜ合わせます。この時点で55〜60℃あれば、順調に発酵が始まります。

土鍋で甘酒を作る方法

4.土鍋の蓋をして8時間以上寝かせれば完成。土鍋の遠赤外線効果で、お米一粒一粒の芯まで熱が入っているので、穏やかに、まんべんなく糖化していきます。室温が25℃以上あれば土鍋の余熱で自然に発酵が進む、夏の間ならではの作り方です。

正真正銘の自家製甘酒

甘酒

正真正銘の自家製甘酒。濃厚でありながら、優しい甘みが口中に広がります。砂糖もなにも使っていないのに、この甘みは一体どこからくるのでしょう。そのカラクリは、とてもシンプル。麹菌がデンプン(米)をエサに分解をくり返し、糖、つまり甘みを作りだします。同じ作り方をしても、室温、麹、お米の状態で味も甘さも変化する、それを受け入れるのが甘酒作り。正解と不正解の線引きをせずに、違いや変化を楽しんでくださいね。

写真・文:岡本淳子(Aisha Beaute)