乾燥対策には白い食材!?
空気が冷たく、からりと乾燥する冬。お肌の乾燥が気になる季節ですね。冬の乾燥はお肌だけでなく、肺やのど等の呼吸器を弱らせてしまうこともあります。体内外の乾燥を防ぐには、外からの保湿も大切ですが、体の中からの対策も必要です。今回は、冬の乾燥から体を守る、潤い食材をご紹介します。
薬膳では古くから、肺(呼吸器全般)は白い食材を好むと言われており、お肌の乾燥はもちろん、風邪や呼吸器の不調にもよく用いられます。特に乾燥が気になる時には、積極的に普段の献立に取り入れていくと良いでしょう。食事は毎日のことなので、ほんの少し意識するだけでも効果的ですよ。
具体的にはどんな食材
では具体的な食材を見ていきましょう。
潤い効果の高い白い食材は、豆乳・豆腐・レンコン・白きくらげ・ユリ根・白ごま・山芋・牛乳・梨・大根などです。案外、普段の食卓に登場するお馴染みの食材・この時期旬の食材が多いことに気がついていただけましたか?
その時期に摂れるものを食べることがその時期の体に合うとも言えますね。これならすぐに今晩の食卓から取り入れることが出来そうです。ただし、注意点がひとつ。白い食材は体を冷やす作用が強いものもあるので、寒さが気になる時は温め効果の高い食材と一緒に摂ることをおすすめします。例えば、豆腐をたっぷり入れたお鍋には、薬味として生姜のスライスやネギを加えると体を冷やすことなく、内側から潤いを与えてくれます。
乾燥から来る体の不調には、はちみつがおすすめ
空気の乾燥による体の不調と言えば、やはり呼吸器です。空気が乾燥してくると、のどに痛みが出たり、カラ咳が気になるという人も少なくないでしょう。
そんな時にオススメなのが、「はちみつ」です。はちみつには、肺にこもった余分な熱を取り除き、潤いを与えながら咳を沈めてくれる効用があります。また栄養価も高いので、咳で食欲が落ちてしまった時にもぴったりです。
また、そのまま舐めたり、飲み物に入れたりとすぐに手軽に摂れるところも嬉しいポイントですね。ちなみに純度の高いはちみつほど温度が低いと白く固まってしまいます。そんな時はぬるめのお湯で湯せんにかけると、すぐにとろりと戻りますよ。