はじめての家庭菜園、問題発生!?
rassic農園企画第1弾として、5月末よりパクチーを育てました。より簡単な方法で始めて、今大きさは5~15cmにまで成長しました。しかし、やはり生きものなので、問題が出てきました。今回は、家庭菜園で起こりうる問題を把握して、元気な野菜を育てられるように対応を学びましょう。
野菜の状態を確認しましょう
種をまき、1ヶ月後が写真のような状態です。
「うん?枯れてない?」と思う方もいるかもしれませんが、元気がないのには2つの原因が大きく関係しているとアドバイザーの榎戸園さんが教えてくれました。
①アブラムシなどの虫やダニによる被害
②水のやりすぎによる加湿のしすぎ
今回は学びのためにも何も気にせずに育ててみましたが、写真のようになってしまった場合、またこうなる前に、どうすれば良いのでしょうか?
家庭菜園、虫やダニの対応
アブラムシなどの虫やダニと上手に付き合う方法として、3つの対応があります。
①日頃観察して、葉の裏に虫たちがいるので、裏を見て捕ってあげる。
②葉の裏にもきちんと水をかける。
③農薬のスプレーなどで対応する。
対応の順序としては、日頃から葉っぱの裏に水をやったり、たまに観察したりすることがまず大事です。枯れて茶色になってしまったら、その葉だけを取り除きます。そして新芽が出てきて、新芽も元気がないようならば、虫がまだいる可能性が高いので、農薬のスプレーで対応すると上手に育てられるとのことです。
ただし、せっかく家庭で育てるなら、そして楽をするなら、アドバイザーの榎戸園さんとしては、②の対応がおすすめとのこと。虫がついて写真のようになっても食べられるので、だめになった部分は取り除きつつ楽しんでみてはいかがでしょうか?
間違えがちな、加湿について
日本人はマメだから、水をたくさんあげる人が多いそうですが、きっと我が家も水を多くあげすぎたのだと思います。娘が毎日頑張っていました。水をあげすぎると、根が水を吸収しきれずに、根腐れを起こします。特に小さいうちは、根が小さく、水を吸い上げる量が少ないので、水が余りがちとのことです。水はけを良くするためには、風通しと日当たりの良いところに鉢を置くこと、鉢を床などにベタに置かないことが対応方法です。
最後に、大事なポイントがもう1つ!直播きだと、この頃はまだ軸が安定していません。安定するために、軸の部分に土を持っていき、少しだけ固めてあげると、軸が安定するとのことです。軸が安定すると、根も安定し、根が鉢の水を吸収しやすくなるので、水の加減がしやすくなります。
加湿以外に、これから高温ということも根腐れに大きく影響してきます。次回は温度と植物の関係についてご紹介したいと思います。
今やることは、
・観察して今の状態をみる
・水やりは土が乾いたら、葉の裏までやる
・風通しと日当たりの良い場所に鉢を置くのがベスト
・軸は固定する
この記事を読んだら、「野菜元気かな?」ってちらっと見てあげてくださいね。
写真・文: 松田悠/地域環境学習コーディネーター