暑さはどう越す?野菜などの植物と日差し・水の関係

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家庭菜園でせっかく育てた野菜が枯れないために

最近の異常気象による不安定な天候で、暑さも続き、人も植物も我慢の限界ですよね。少しお家を空けたりしたら、植物がしおれたり、枯れたりしてがっかり。こんな経験はありませんか?せっかく育てた野菜などの植物が、収穫や花が咲くなどの楽しみの前にさようならになってしまったら、こんなに悲しいことはありませんよね。

――どうすれば良かった?

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そんな時は事前にできることをして、植物を守ってあげましょう。ただ今、“rassic農園企画に挑戦中”の私のように、収穫の前に泣くことのないように、東京都青梅市の野菜苗を育てている造園業「㈲榎戸園」さんから学びましょう!

まずは日の当たり具合をチェック!

植物は光合成のために、日光がたくさん必要だと思っていませんか?また、植物は暑くても育つと思っていませんか?夏の野菜や花でも西日のガンガン当たるベランダは過酷な環境で、葉が焼けたりなどの障害が出てくることがあり、対策が必要です。ちなみに、西日に強い植物はほとんどなく、葉の薄いレタスなどは特に西日に弱いのです。

ここで覚えておいてほしいのが、植物には東からのお日さまが良いこと。朝日はキツくなく、西日のお日さまがキツいのはご存知の通りです。「植物に太陽はどんな当たり方をしているのかな?」と日差しを確認し、強すぎる場合は日除けや場所替えをして対応しましょう。

植える前に考えよう!植木鉢と植木鉢を置く地面の状態

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人間も暑いと喉が渇くように、植物も水を欲しますが、日中の暑い時間に水やりをするとどうなるか分かりますか?水は、お湯のようになり、根っこが湯だった状態になります。そして、鉢の中で根腐れを起こすのです。日中に水が残らないように、暑さを避けた朝か夕方に水やりをしましょう!

植木鉢はどんなものを使用していますか?実は、プラスチック、ブリキなどは鉢の中に熱がこもりやすく根っこがダメージを受けるのです。
夏場におすすめなのが、素焼きの植木鉢です。素焼きの素材だと、植木鉢自体が水分を吸ってくれて、温度があがりにくく、断熱の効果が期待できます。

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また、地面からの照り返しも考えましょう。ベランダは触れられないほど熱くなっていますよね。熱すぎると植物も辛いので、下に何かを置いてあげると熱さが和らぎます。人工芝やすのこ、レンガでの鉢の底上げだけでも違います。鉢の下に空間を作ると、害虫が入りにくいというメリットもあるそうです。

人間も同様、植物にも過酷な「暑さ」。大事な植物のために、ひと工夫してあげてくださいね。
最後に、rassic農園企画第2弾「身近にあるペットボトルで野菜づくり」の経過報告ですが、順調に育ち、何回も収穫しています。皆さんも、一緒に身近にみどりのある生活を楽しみましょう♪いのちを自然環境で育てることは、子どもの学びにもすごく良いと思います。

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写真・文: 松田悠/地域環境学習コーディネーター