恵方巻とは?由来をおさらいします!
お正月が終わると、「恵方巻」という文字を目にする機会も増えてきます。そもそも恵方巻は、これほどまでに多くの家庭で食べられるものではありませんでした。恵方巻は、いわゆる伝統食ではなく、節分である2月3日に食べるのが定番化したのはごくごく最近です。
恵方巻の由来を知るためには、「節分」について理解する必要があります。
「節分」は年中行事のひとつです。年中行事とは、毎年決まった日に行われる儀式や催しのことをいいます。幼いころ、節分の日をこえると、年が変わると、祖父から教えられました。良い年も悪い年も節分が境目という考え方です。
今年の節分は手作りの「福豆」で!古くから、節分の日には、恵方をむいて食べると縁起がいいとして、丸かぶり寿し、恵方寿し、吉方寿し、などいろいろな食べ物がありました。そこに、関西地方の一部にあった、商売繁盛や無病息災などを願い、巻き寿司を丸かぶりする風習がミックスされ、恵方巻を食べる由来とされます。
今では、「恵方巻」といえば節分の日に食べるものであると広く認知されるほどに広がりました。節分を境に迎える新しい年を良い年にしたいと願い、厄除けを行います。その節分に願いをこめて食べる行事食として定着したのが、恵方巻なのです。
恵方巻の具材
恵方巻には様々な具材が使われていますが、ベーシックな恵方巻には7種具材が巻かれています。
「7」という数字には、七つの宝という意味や、七福神の神様が七人など、縁起物として扱われます。その七種の具材を海苔で巻くことで、福を巻き込むという願いも込められています。
恵方巻の具材とその意味
しいたけ
椎茸は高価で貴重なものだったことから神様へのお供物とされていました。また、椎茸の形が陣笠に似ていることから、健康で元気であることを表しています。
うなぎ
どんな環境の中でも上に登っていこうとするうなぎの姿などからうまれた「うなぎのぼり」という言葉のように、うなぎのぼりの出世や、長い姿から長寿を表しています。
かんぴょう
かんぴょうは巻きずしに使われている定番的な具材です。長い姿からうなぎと同じく長寿を表しています。
高野豆腐
大豆は厄除けとして古くから使われており、高野豆腐はその四角い形から盾豆腐として災いを除ける盾となることを表しています。
伊達巻
巻物のように巻いてある形から、学問に関することや習い事など、目指しているものが願う形を表し、伊達巻は外側に使います。内側にする場合は、黄色であることから財の豊かさを表している卵焼きを入れます。
桜でんぷ
桜色のでんぶは、巻き寿司によく使われている彩を加える具材です。桜色は春をイメージさせたり、願いが叶うことでもたらされる幸福な色を表しています。
きゅうり
きゅうりはかんぴょうと同じく巻き寿司に定番的に使われている具材です。きゅうりは、その名前から9つの利をもたらしてくれることを表しています。
最近では、具材がたくさん入っていて、太くて丸まぶりができないものや、具材も7種類に限定されていないものが多くなってきています。
幸せ巻き込む「恵方巻」の作り方恵方巻で願うことの意味
恵方巻はその年の恵方をむき、だまって食べきることが縁起良しとされています。願うのはただひとつ今も昔もかわりなく、家族の幸せ。家族が新しい年も健康で豊かな暮らしができますようにと、静かに心の中で願いながら食べましょう。
知ってる!?恵方巻の食べ方