歴史のあるヘルシー食材「そら豆」
鮮やかな緑色のそら豆は、4月から6月にかけて旬を迎えます。そら豆を漢字で書くと「空豆」と「蚕豆」の2種類があります。理由はそら豆の名前の由来の説が異なるためで、空に向かってさやが育つことから「空豆」と呼ばれるようになった説と、形が蚕に似ていることから「蚕豆」と呼ばれるようになった説があるからです。
元々は北アフリカや西アジアが原産で、日本には8世紀ごろに中国から伝わってきたと言われています。古代エジプトやローマでもそら豆があった記録が残っているほど、古くからある食材です。
そら豆には、ビタミンB群、ビタミンC、鉄分、カリウム、葉酸、食物繊維が含まれています。そして植物性のタンパク質も豊富に含まれています。一般的に、たくさん栄養が含まれているとその分カロリーが高くなってしまいがちですが、そら豆はカロリーも低いという非常にヘルシーな食材です。
そら豆の鮮度はさやがポイント
そら豆は、さやから出して使うので、簡単なようにとたまにさやからすでに出ているものが売られていることがありますが、鮮度を求めるのなら、さやに入っているものを選ぶようにしましょう。なぜかというと、そら豆はさやから出すとすぐに鮮度が落ちてしまうからです。自宅でそら豆を茹でる時もなるべく直前にさやから出した方が良いようです。
そら豆を選ぶ時はさやの緑が濃いこととふっくらとしていて弾力が感じられるものを選ぶようにしましょう。
そら豆の独特なにおい、苦手ならこんな方法も
そら豆はカラダにとても良い成分が含まれていますが、独特のにおいがありますよね?カラダに良いかもしれないけれど、あのにおいが苦手という方は、茹で方にひと工夫するとにおいが抑えられます。
そのひと工夫とは日本酒を入れること。
通常そら豆は沸騰したお湯にお塩を入れて茹でますが、そこに日本酒を大さじ1杯程度加えます。あとは2~3分茹でるだけ。そうすると、そら豆独特のにおいが抑えられるのです。日本酒を加えるだけなので、そら豆の栄養価が逃げることはないので、独特なにおいが苦手でそら豆を避けてきたという人は、ぜひこの方法を試してみてください。