栗の旬はいつ?
茹でたり焼いたり、おやつにもぴったりな栗は秋の味覚の代表格。栗スイーツも沢山あり、渋皮煮を作ったり、栗きんとんやモンブランなど、季節限定の秋を感じるスイーツを食べて楽しむ方が多いのではないでしょうか。栗には沢山の品種があり、早生の品種は8月中旬頃から、晩生の品種で11月下旬頃まで収穫されますが、中生の9月~10月が一番多く出回ります。
秋を味わう、栗ご飯の作り方栗は野菜?、それとも果物?
普段何気なく食べている栗ですが、栗って野菜だと思いますか?それとも果物だと思いますか?
野菜と果物の違いを簡単にいうと、野菜は野に生える草になるもの・果物は木になる果実と一般的に考えられているので、木になる栗は果物と考えるのが一般的でしょう。ただ、日本の野菜や果物の定義というのははっきりとしていなくて、流通や栽培上では栗は果樹として扱われていますが、市場では野菜として扱われています。
秋の味覚・栗の品種と特徴、みんな違ってみんないい栗は英語でchesnut(チェスナッツ)。ナッツ類とは『種実類(しゅじつるい)』で、かたい皮や殻に包まれた食用の果実・種子の種類。ナッツと名前に入っていることからも、外国ではナッツ類として扱われているのが分かります。
栗の1年・栗はこんなふうに過ごしています
4月頃、新緑の季節になると枝の先端から若い芽がひょっこりと芽吹き始めます。どんどん葉を付け、6月頃になると独特な香りを放つ白くて長い花が一斉に咲きだします。長いというか、小さな花が沢山付いたものが連なって伸びているような感じ。ちなみに花言葉は『贅沢』『豪奢(ごうしゃ)』『満足』。花言葉からも栗は贅沢で高級品だったということが分かりますね。
8月にもなると、イガがどんどん大きく成長し、品種によっては8月中旬頃から収穫が始まるものもあります。秋には栗の実もたわわに実り、まん丸にふくらできます。イガが茶色く色付いて割れてきたら熟したサイン。栗は熟すると、自然にコロコロと地面に落ちてくるので、その落ちた栗の実をひとつづつ収穫していきます。冬になり寒くなると、栗の木は葉を落とします。そして、翌年に良い実を付かせる為に枝を切り落とす『剪定』をして暖かい春を待ちます。
文・野菜ソムリエ・ナチュラルフードコーディネーター 桜井さちえ