さやいんげんの“筋”とは
さやいんげんと言えば、緩いアーチ状のサイドにある “筋”をイメージする方も多いのではないでしょうか。ゆでるなどの調理をしても、さやいんげんに“筋”が残っていると、食べる時に、かみ切れず口の中に残りやすくなったり、歯の間に入ったりと、食べにくさを感じます。最近では、さやいんげんの品種改良も進み「筋なし」も多く出回っていますが、食べやすくするための“筋取り”の方法をご紹介します。
さやいんげんの筋をスムーズに取るポイント
まず、さやいんげんの片方のへたをつまみ、5mm程度、内側に折り曲げます。折った時に糸状のものがついてものが“筋”です。そして、筋がつながっている状態で、そのままヘタをつまみ、下方向へスーッと慌てず、引っ張ります。さやいんげんの筋を引っ張る作業は、バナナの皮をむく作業と似ています。
次に、ヘタを取っていない反対側を上に向け、最初に行った筋取りと同じやり方で、内側に向けて下方向へ引っ張ります。さやいんげんの筋を取る段階で、手に力を入れすぎると、筋も途中で切れてしまうので、注意が必要です。それに加え、さやいんげんそのものにキズをつけてしまう恐れもあります。
さやいんげんの筋を取るのは手間?どれくらい時間がかかるか測ってみました!
手間がかかるさやいんげんの“筋取り”ですが、どのくらいの時間がかかるものなのでしょうか?
1パック分のどじょうインゲンとモロッコいんげんの2種で“筋取り”の時間を測ってみました。
・どじょうインゲン11本 93g 2分40秒
・モロッコいんげん4本 90g 2分10秒
面倒な“筋取り”ですが、意外と短い時間でできるんですね。
参考:簡単にできる!さやいんげんの和風おかず
ゆでたさやいんげんを、斜めに切り、ごま油と塩昆布をお好みで混ぜると、あっという間にさやいんげんの和え物ができます。最後にすりゴマをかけて仕上げます。
筋もきれいに取っているので、食べやすい和風のおかずの一品になると思います。
(文・写真 小田るみ子)