春菊の冬が到来です
そろそろ肌に当たる風が冷たく感じる…気温がぐんと下がり、空気の乾燥が気になるようになると、そろそろ冬の到来です。食卓にも温かなメニューが並ぶ季節、真っ先に食べたくなるのは‘お鍋’ですね。そんなお鍋にかかせない葉物の野菜のひとつが、‘春菊’です。‘春菊’の名は、葉の形が菊の葉と似ていること、また春に菊によく似た花を咲かせることが由来と言われており、関西では別名‘菊菜’とも呼ばれています。春菊の旬は11月中旬~2月下旬で、まさに冬に美味しい野菜です。
美味しい春菊の見分け方
寒い冬の間にたっぷり楽しみたい‘春菊’ですが、選ぶ時のコツは、まずは緑の色が濃いものを選ぶこと。葉先が黄色みを帯びているものは収穫後時間が経ってしまっている場合が多く、深く鮮やかな緑色こそが新鮮な証拠なのです。また、葉先までしゃきっとしっかりしているものを選びましょう。茎は張りがあり、太すぎず下のほうまで葉っぱがついたものがよいでしょう。
葉っぱのギザギザの切り込みが深いものは春菊の持つ独特な風味が強く、切り込みが浅く広く広がっているものは香りや苦みが穏やかなので、好みや献立に合わせて選ぶとよいですね。
見分けた春菊は長く楽しむ
美味しさを保つ保存方法
春菊は他の葉物野菜と同様、そのまま置いておくと葉っぱからどんどん水分が抜け、しんなりしてしまいます。乾燥を防いでシャキッとした瑞々しさを保つためには、濡らした新聞紙に包み、保存袋などに入れて冷蔵保存します。その時、出来るだけ根元を下に立てた状態で保存します。これで3日ほどは瑞々しさを保てるでしょう。野菜は畑に植わっていた時の状態に近づけてあげると、野菜にとって負担が少なく長持ちするようです。これは覚えておくとよい豆知識です。
冷凍でも美味しさが保てる?
新鮮な春菊が沢山手に入った時や4日以上保存したい場合は、冷凍保存がオススメです。
塩を入れた熱湯で、さっと固めに茹で(30秒ほど)、すぐにザルにあげ、冷水で冷やします。粗熱が取れたら、しっかりと水気を絞ってから食べやすい量に小分けして、フリーザーバックに入れて冷凍庫へ。いただく時は、お浸しや和え物にするなら自然解凍、味噌汁や鍋の具なら凍ったまま鍋に入れればOKです。春菊の保存期間は3週間ほど、解凍の手間いらず、手軽に使えるので冬の間常備しておくと重宝しますよ。