料理に彩りを添えてくれる春菊
本格的な冬がやってきて、鍋料理がおいしい季節になりました。色々な鍋料理がありますが、鍋料理の仕上げには緑のお野菜を入れますよね。鍋料理に合う緑のお野菜というと色々ありますが、春菊もそのひとつです。葉の形が菊に似ているということから春菊と名付けられた、春に黄色の花を咲かせるから春菊と呼ばれるようになったと、春菊は色々な名前の由来があるようです。何となく、鍋料理の主役の食材に彩りを添える役割というイメージの強い春菊ですが、実は春菊には様々な栄養が含まれているんです。
春菊の栄養
春菊にはβカロチンが多く含まれています。その量は、ケールやホウレン草よりも多いと言われています。βカロチンは、皮膚や粘膜を保護するのに必要な成分で、免疫力を高めるのにも必要な成分です。1日に必要なβカロチンは春菊1束で補えるほど、春菊にはβカロチンが豊富に含まれています。
βカロチン以外には、疲労回復や、体を動かす時に必要なエネルギーを作るのに必要なビタミンB群、免疫力を高めたり、健康な皮膚を作ったりする時に欠かせないビタミンCが含まれています。それから丈夫な骨を作ってくれるカルシウム、女性には欠かせない栄養素である葉酸や鉄も含まれています。他にもカリウムや食物繊維と、春菊には非常にたくさんの栄養が含まれています。
春菊の独特の香りのもとは?
春菊には独特の香りがありますが、それはαピネンとペリルアルデヒドいう成分によるものです。αピネンは、ひのきにも含まれている成分で、リラックス効果があるといわれています。ペリルアルデヒドは、シソと同じ成分の香りで、防腐作用もあるといわれています。
この2つの成分が春菊のあの独特の香りのもととなっています。この2つの香りは副交感神経を優位にしてくれ、体をリラックスさせてくれると共に、胃腸の消化を活発にしてくれる作用もあるようです。βカロチンにも胃腸の粘膜を保護してくれる役割があるので、暴飲暴食で疲れた胃腸を休めたい時にも春菊は良いようです。