スナップエンドウを茹でる前の下処理
スイスイできる下処理
春野菜のひとつ、スナップエンドウ。
少し歯ごたえを残して茹でるのが美味しく、ハリのあるさやの中から、はじけるように甘い香りがして…春の訪れを感じます。
さて、スナップエンドウの茹でる前の下処理は、キヌサヤや、サヤエンドウよりも筋が太いので、丁寧に行いましょう。残っていると食べた時に硬い筋の食感が邪魔をします。
スナップエンドウは両側の筋を取る必要があります。サッと水洗いした後、しっかり取り除いてください。
———先端からスタートして、先端に戻る…くるっとさやを一周して筋をとる
- スナップエンドウを先端が尖っている方を左手に持ちます。
- 尖っている先端をぽきっと折ってヘタに向かって、すーっと硬い筋を取ります。
- そのままヘタをぽきっとカーブしている筋側に折り、カーブにそって、反対側の筋を取ります。
この方向で筋を取ると途中で切れることが少ないです。もし途中で切れたり、ヘタや筋が硬くて取れにくいときは爪をたてるか、ナイフで切り込みをいれてください。
スナップエンドウのゆで方
お湯をわかす
鍋に1〜1.5Lほど、沸騰した湯に、塩を小さじ1.5杯ほど入れます。茹で上がったときに、スナップエンドウにほんのりと塩味がついていると野菜の甘みが引き立ちます。
スナップエンドウを鍋に入れる
丁寧に筋を取ったスナップエンドウを沸騰したお湯が入った鍋に入れます。
スナップエンドウのゆで時間
食べる用途に合わせて、時間を計ってください。鮮やかな緑がふわっと立ち上がった頃がだいたい1分〜1分半です。
- そのまま食べる時:1分半
- 柔らかめが好みなら:2分
- 茹でた後、料理に使うとき:1分
冷やす
ざるに上げて、サーッと流水をかけます。その後、3分程冷水につけさまします。
ざるに上げてすぐに冷水にいれると冷水がぬるくなってしまうので、流水であらかた熱を取ります。冷水につけると色が鮮やかになります。これを「色止め」といいます。
茹で上がりは冷水につけるがよし!
茹でたあと、そのままざるにあげて冷ますことを「陸上げ(おかあげ)」または「生上げ(きあげ)」といいます。水で冷ますことで、水っぽくなることを嫌う場合にこの方法を使います。確かに、「陸上げ」したものの方が味が少し濃く感じました。ただスナップエンドウのシャキシャキッとした食感、鮮やかな色は冷水につけた方が美味しく仕上がります。
スナップエンドウはかつてはスナックエンドウとよばれていたこともありました。
スナック…そう!スナック感覚でポリポリと!花見弁当に添えてもよし。春味を楽しんでください。
文・写真・イラスト/イラストライター ほしまさみ