カレーにらっきょうが添えられるようになったのはなぜ?
カレーを食べる時に欠かせないお漬物はというと“らっきょう”ですよね?
ご家庭でカレーを作る時にも、外食でカレーを食べる時にも、らっきょうは当たり前のようにカレーの横に添えられています。せっかくカレーを作ったのに、らっきょうをうっかり切らしていると、何だか物足りなさを感じてしまうぐらい、らっきょうはカレーの横で強い存在感を放っています。
カレーにらっきょうが添えられるようになったのは諸説ありますが、その中で戦前、日本の某有名ホテルが列車食堂で出していたカレーライスにらっきょうを添えて出したというのがはじまりだという説もあります。外国ではカレーの付け合せにピクルスを出していましたが、当時日本にピクルスは浸透していなかったため、らっきょうのお漬物を代わりとして出したようです。
はじめは箸休めのような感覚で出されていたらっきょうですが、実はそのらっきょうとカレーの組み合わせが最強の組み合わせだということが近年わかってきました。
らっきょうに含まれる栄養成分
らっきょうにはらっきょう独特の香りがありますが、それは“硫化アリル”という成分によるもの。
この硫化アリルという成分は、腸内環境を整える働きや、消化を助ける働きをすると言われています。らっきょうのこの成分が、カレーを食べた際、消化を助けてくれるので、胃腸の負担を軽減してくれるという訳です。
それかららっきょうに含まれる硫化アリルは、ビタミンB1の吸収を助ける働きがあると言われています。ビタミンB1は体内に溜まった疲労を分解する働きがあるので、疲れが溜まったカラダには、カレーで使う具材にビタミンB1が多く含まれている豚肉をプラスすると良いようです。
らっきょうとカレーの組み合わせには他にもこんな働きが・・・
カレーには数種類の香辛料が入っていて、その中の香辛料の中には代謝を高める働きがあると言われています。先ほどご紹介したらっきょうに含まれる硫化アリルにも代謝を高めてくれる働きがあるので、代謝を高めたい方にも、らっきょうとカレーを組み合わせは強い味方になってくれるようです。
普段何気なくカレーと一緒に食べていたらっきょう。らっきょうとカレーの組み合わせがカラダにとっても良かったなんて、何だかお得な気分になりますよね。カレーにはらっきょうがますます欠かせない存在になりそうです。