「新じゃが」と「じゃがいも」の違い/東京都・ヤナガワファームさん

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じゃがいもと新じゃがの違いはない!?

じゃがいも

「新じゃがってないっていう人もいるんですよ。」
衝撃のひとことが農家さんからありました。

新じゃがは新米と同じで、収穫したその日に出すものを新ジャガという人もいれば、春に収穫したものを貯蔵して少しずつ出すのを新じゃがという人もいます。なので、新ジャガという定義は難しいそうです。一般的には関東の新じゃがは6月に収穫して徐々に出まわります。九州は4月に出はじめて5月後半~6月いっぱいくらい。北海道は7月末~8月くらい。この時期のずれも新米に似ていますね。

そう教えてくれたのは、東京都青梅市で有機農家を営まれているヤナガワファームの柳川貴嗣さん。代々農家ではなく、自分から農家をはじめられた若手の農家さん。地域で循環する農業を目指して、肥料は青梅の養鶏場の鶏糞を使用しています。将来的には、地元の生ゴミを肥料にして農業をしたいと奮闘されています。

有機栽培とは

※有機農業は牛・豚・鶏・生ゴミ・米ぬか・おがくず・バーク(樹皮)などの有機物を上手に発酵させたもので野菜を作る、循環型農業のことです。有機物には化学肥料にはないアミノ酸やミネラルが豊富に含まると言われています。ちなみに東京には有機JASを取得している農家は4件しかありません。それだけ難しいことなんですね。また、有機の土づくりを開始してから、野菜にシールが貼られるまで3年かかります。

じゃがいも品種のいろは

じゃがいもの品種

そんな柳川さんにじゃがいものことをもっと詳しく聞いてみました。(柳川さんはジャガイモがそんなに好きな野菜ではないらしいです笑。ぼそぼそするのが苦手とのことです)。

土壌は水はけを良くし土を山にして栽培して、種まきから3ヶ月で収穫します。
・収穫してすぐのじゃがいも:水分が多くみずみずしい
・ねかせたじゃがいも:でんぷんが糖にかわり、甘さが出る

じゃがいもの種類を大きく分けると
・男爵:ほくほく。煮崩れしやすいけれど、火が通りやすい。
・メークイン:粘質。煮崩れしづらいけれど、火が通りにくい。
※柳川さんのところの品種は男爵の「十勝こがね」「北海こがね」と新種のメークインの掛け合わせの「ピルカ」です。

農家さんの想いを感じて野菜を手にとってほしい

じゃがいもは、品種によって芽が動き出すのが遅いので貯蔵に優れているもの、寝かしたらおいしいものなどさまざまだそうです。育ち方も全然違うそうで、同じタイミングで3種を植えても、大きくなっているものからまだ芽が出ていないものまで成長がさまざまだそうです。
当たり前ですが、柳川さんと話していると野菜は生きていて十人十色だということを感じました。柳川さんのお仕事を拝見して、お仕事が大変なんだろうけど、野菜への愛情をすごく感じました。そんな心が伝わる農家さんのお野菜を食べたいなと思う取材でした。

新じゃがとじゃがいもの違い

文:松田悠/地域環境学習コーディネーター