今日から食べよう!ジャガイモの皮

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じゃがいもは皮こそ栄養の宝庫

ジャガイモの皮

「野菜や果物の皮には栄養が多く含まれている」と言われるけれど、つい剥いてしまう皮。特にジャガイモの皮は毒や農薬が心配で剥いてしまうのではないでしょうか。
しかし皮を剥いて調理すると、皮付きで調理した時よりもビタミンCが減少してしまうそうです。また皮には中身よりも多く含まれている栄養素があります。その栄養素は鉄、カルシウム、カリウム、マグネシウム、ビタミンB6およびビタミンCです。
これから夏になり、汗を沢山かくとカリウムも一緒に流出します。カリウムを補い、紫外線で受ける肌のダメージを補うビタミンCを補給するのに、ジャガイモはとても有効です。皮ごと食べて、賢く栄養を取りませんか?

農薬、食感は大丈夫?

気になるのは皮に含まれる残留農薬のリスク。無農薬や低農薬を選べば問題ないのですが、市場的にも価格的にもいつも無農薬を選ぶのは難しいかもしれません。
その場合は、
・たわしやスポンジで、こそぎ落とすようによく洗う。
・土は残さず丁寧に洗う(土や根に「土壌菌」が残っていることも多い)
汚れを綺麗に落とす事が大切です。

また毒があるといわれますが、これは芽や緑になった皮の部分に「ソラニン」と呼ばれる成分が原因です。食べると食中毒を起こす危険性があります。芽が出たもの、緑の物は収穫して日が経った物です。出てしまった芽と緑の皮は除去しましょう。なにより新鮮なものを選びましょう。

個人差もありますが、食感はどうでしょうか。
カレーやシチューなど煮込みものに入れた時はホクホク感の中にキシキシした食感が若干残ります。もし気になるようでしたら、皮は剥いて皮だけできんぴらになてみてはいかがでしょうか。にんじんや大根の皮も合わせればより栄養価も高く、ゴミを減らす事が出来ます。ポテトサラダはマヨネーズと合わせてしまうためあまり気になりません。彩りに関していえば、ジャガイモ以外の野菜(人参、黄瓜、玉ねぎ、コーンなど)を入れれば皮の茶色もあまり気にならないでしょう。揚げれば全く気になりません。むしろ皮の食感がアクセントになります。

新ジャガの丸ごとフライドポテト

じゃがいも

春先から初夏に書けて出回る新ジャガは皮が薄く皮ごと食べやすい、ジャガイモです。たとえば丸ごと揚げて、おやつやおつまみにいかがでしょうか。

新ジャガの丸ごとフライドポテトレシピ
・新ジャガの皮をよく洗う。
・水気をよく拭き取る。
・揚げ油を160度から180度にし、8分くらい揚げる。
・ジャガイモの大きさにより揚げ時間が変わりますので7分位したらくしを刺して、
・抵抗なくすっと通るまで揚げてください。
・油を切り、ぱらぱらと塩をふる。好みで胡椒も。

新じゃがまるごとフライ

ジャガイモで一番美味しい、皮と中身の間と食感までも美味しいくいただけます。「一物全体」という言葉があるように食材を丸ごと食べることは野菜の生命力全てを食べる事になります。皮ごと食べやすい旬の新ジャガから試してみてはいかがでしょうか。

(文・イラスト・写真 / ほし まさみ)