ズッキーニの栄養どんなもの?

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ズッキーニは実はカボチャの仲間

ズッキーニは、濃緑色の皮と白い肉質、細長い形からキュウリやナスの仲間だと思われがちですが、実はカボチャの仲間。ウリ科のカボチャ属に属します。もともと原産地は北アメリカ南部で、16世紀頃ヨーロッパへと渡り、その後、19世紀の後半にイタリアで品種改良が繰り返された結果、誕生したと言われています。私たちの食卓にのぼるようになったのは1980年頃とまだ比較的新しい野菜の一つですが、育てやすさもあり、今では家庭菜園でも手軽に作られるようになりました。

ふつうのカボチャとは違う?

ズッキーニの栄養

カボチャの一種ではありますが、私たちがカボチャと呼んでいるものとは少し異なり、金糸瓜などと同様のペポカボチャの一種です。そのため、通常のカボチャのように実が完全に熟すのを待ったり、追熟の必要はありません。スーパーなどで最も見かけるものは、濃緑色の細長い形のものですが、他にも濃黄色のもの・カボチャのようにころんと丸い形のものもあります。円い形のものもカボチャのように空洞にはならず、細長いもの同様、白い肉質が広がっています。

ズッキーニに含まれる栄養・効能

ズッキーニはその白い肉質からわかるように淡色野菜ではありますが、カボチャなど黄緑色野菜に多いβカロテンが含まれています。βカロテンは脂溶性ビタミンのため、油と一緒に摂ると体内への吸収率がぐんとアップします。味わいもさっぱりと淡泊なため、さっと炒めたり、カラリとフライにしたり、油を使った調理法がおススメです。イタリアや南フランスでよく食べられている、トマトやピーマン、カボチャなどたっぷりの野菜と一緒に炒め煮にする「ラタトゥイユ」は、ズッキーニを美味しく・栄養バランス良く食べることが出来るメニューですね。

その他、ビタミンK・ビタミンC・ビタミンB・カルシウム・カリウム・葉酸なども含まれています。
主な効能は、βカロテンが皮膚や粘膜の保護をし、ビタミンBが血液循環を整えてくれます。カリウムが余分な水分を排出&体内の水分バランスを調整してくれるので、利尿効果やむくみ解消・高血圧予防も期待出来ます。

ダイエットにぴったり!低カロリー&低糖質の代表格

またズッキーニは、食物繊維が豊富に含まれている上に、低カロリー&低糖質なのです。ズッキーニ1本あたりのカロリーはおよそ20kcal前後、糖質は3g(1本200gの場合)ほどしかありません。

ちなみに、あっさり&低カロリーなイメージのキュウリは24kcal前後、糖質4g(1本200gの場合)です。ズッキーニもかなりヘルシーな食材だといえますね。夏にぴったりの栄養価が高い上にヘルシー!ダイエットや糖質制限が必要な人は、積極的にズッキーニを摂りましょう!