皮むきが…正直言うと面倒くさいんです
やめ時がわからなくなるほど、美味しくてついつい手がのびてしまう、ぶどう。夏から秋にかけてのフルーツの代表ですね。そんなぶどうですが「美味しいし好きだけど、皮を剥いたり種をとったりするのが面倒くさい」や、「食べる時、べたべたする」「爪が紫になる」などの理由から食べることをためらう人が、最近増えているそうです。ぶどうは、とてもジューシーで暑い夏の水分や糖分の補給にもなる果物なのに、食べないなんてもったいない!
ぶどうの人気は食べやすさ
つまり、求められているのは「食べやすさ」!そのためニーズに応えるべく近年では生産者、販売側は工夫をこらし、
- 皮も食べられる
- 種がない
- 丸ごと食べられる(皮ごと食べられ、種も無い)
このようなぶどうが主流となっています。ではどんな品種があるのでしょうか。種なしの丸ごと食べられるタイプから、皮は食べれるけれど種はあるものまで、主にどんなものか出回っているか調べてみました。
皮ごと食べられる(種入り)
マスカットオブアレキサンドリア
一般的にマスカットと言えばこの品種。皮が薄く香りもよく甘みの中に酸味がある。ぶどうの女王とよばれている。
甲斐路
果皮と果肉は分離しない。華やかなマスカットの香りをもち糖度が高い。別名「赤いマスカット」と呼ばれている。山梨県で9割つくられている。
マニキュアフィンガー
粒の形が長く、先端部分が赤く色付き、まるでマニキュアを塗った女性の指のよう。皮は薄く渋味もない。はじける食感、さっぱりとした甘さ。
レッドグローブ
マイルドな甘さ、さくっとした食感。皮ごと食べられるぶどうで1番多く出回る。主にチリやアメリカのカリフォルニアから輸入される。
※レッドグローブ:種はありますが多少の渋味が気にならなければ噛んで食べてしまえます。苦手な人は爪楊枝を使って枝先から種を出すことも出来ます。
種なし
デラウェア
ピオーネと同じくらい多い国産のぶどう。小粒で糖度が高い。皮には渋味があるので食べない人が多い。皮はつまむとつるっとむける。
ニューピオーネ
ピオーネは種が入っているが、ニューピオーネは入っていない。ピオーネは巨峰とマスカットを掛け合わせて作られた品種なので皮は少し硬く渋味がある。皮は食べる事も出来るが、食べない人の方が多い。
巨峰
濃い紫色、大粒で高級感があり、他の品種に比べて存在感もある。皮は厚く、硬く、口に残るためひとつずつ剥いて食べる。
丸ごと食べられる(皮ごと食べられ、種も無い)
シャインマスカット
皮がほとんど気にならず、高糖度でありながらあっさりしてジューシー。香りも歯ごたえも最高の人気品種。日持ちもする。
シャインマスカットは皮ごと食べれる?皮のむき方いろいろ試してみます!ナガノパープル
爽やかな甘さと皮ごと食べられる食べやすさ。例えるなら「丸ごと食べられる巨峰」。
オリエンタルスター
肉質がしっかりしていて、程好く酸味がありながら、甘みもある。皮ごと食べるとパリッとした食感が楽しめる。
グリーンシードレス、レッドシードレス、ブラックシードレス
外国産なので通年販売している。とても薄い果皮で種も無くそのまま丸かじりで味わえる。スッキリとした甘さ。
※グリーンシードレス:このように種はありません。
ぶどうは丸ごと食べるのがいい!
手軽に食べられるぶどうが増えていますが、ぶどうは丸ごと皮と種も食べるほうが身体によいのです。ぶどうはカリウム、鉄、亜鉛などのミネラルが豊富です。ポリフェノールをたくさん含むので動脈硬化の予防効果も期待出来ます。特にポリフェノールの一種、アントシアニンは赤、黒系のぶどうの皮に含まれ、目の疲れを回復させたり活性酸素を除去する効果があります。種には抗酸化作用など身体に良い成分が含まれています。種のまわりは酸味が強いので、実と離さない方が甘いままで食べられるでしょう。
いかがでしょう?スナック感覚で皮ごと食べれるぶどうが増えています。これから益々美味しいぶどうが出回ります。ぜひ旬の時期に手に取ってみてははいかがでしょうか?
(文・写真/ほしまさみ)