干しシイタケの戻し汁はうまみの宝庫!

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干しシイタケは冷蔵庫で戻そう

干し椎茸

年中入手しやすく、保管もしやすい乾物の「干しシイタケ」。便利な食材ながら、扱い慣れない&戻す時間が面倒なのがたまにキズ。戻した干しシイタケだけでなく、戻し汁までおいしく頂く方法をご紹介します。

干しシイタケのうまみ成分「グアニル酸」のもとになる「リボ核酸」。これが一番出るのは、5℃前後の水温の時です。10度~40度の常温だと、戻しながらリボ核酸がグアニル酸に変化した直後に壊れてしまうんだそうです。5℃前後の水温=冷蔵庫の中、がベスト。
お湯の中の方がはやく戻りそうだし・・・と、温かい水で戻したくなりますが、どこはぐっとがまん。忙しい人は写真のように、すでにカットされた状態で干したものを使うのがおすすめ。(私もよくこちらを使います)これだと、1~2時間で使える状態になります。

椎茸の戻し汁

密閉できる容器に干しシイタケを入れ、ひたひたにお水を入れてフタして冷蔵庫へ。
密閉できる容器がなければ、適当な器にラップでもOKです。

干しシイタケの戻し汁、活用レシピ

干しシイタケの戻し汁、最高においしく頂くコツは「一気に過熱する」こと。45℃~60℃では、うまみ成分のグアニル酸が別の物質に変わってしまいます。60℃~80℃で20分くらい過熱するのがベスト。スープのベースだしや、炊き込みごはんの水の代わりに戻し汁を活用すると、上手にリボ核酸がグアニル酸に変わり、味わい深い旨味が楽しめます。戻し汁が大活躍する、戻した干しシイタケと一緒に楽しめる一品をご紹介します。

和食には干しシイタケ

干しシイタケを食べつくす!中華おこわ

中華おこわ材料(4人分)

・もち米:2合
・米:1合
・具の野菜:適宜
今回は人参・豚肉・きくらげ、たけのこを入れています
・干しシイタケ:ひとつかみ(戻してあるもの)
・戻し汁:カップ1
・水:カップ1
※ゴマ油:大さじ1.5
※オイスターソース:大さじ1.5
※しょうゆ:大さじ1
※砂糖:小さじ2
※酒:大さじ1
※鶏がらスープの素:小さじ2
※塩:ひとつまみ

中華おこわの作り方

①もち米・米を研いでざるに上げておく
②野菜を千切りに
③もち米・米→野菜の順に重ね、戻し汁と水、(※)の調味料を入れて炊く。

中華おこわ

材料だけ用意したら、あとはいれて炊くだけ!しいたけの味わいが全体をおいしく包み込み、パーティーなどにも華やかで喜ばれる一品です。子どもたちも大好物!ぜひお試しください。