トマト1個に含まれる栄養素の多さはスゴイ!
ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言うことわざがあるほど栄養価も高い野菜。トマトには体が喜ぶ栄養素がたくさん含まれていますが、その中でもリコピンは大きく注目されていて有名です。
疾病に対する予防効果があるといれ、ビタミンEの100倍の強い抗酸化作用をもつことから老化防止の効果もあり、美容にも効果的。リコピンは、カロテノイドという動物や植物に含まれている色素のひとつで熟するにつれて、リコピンの量も増えていきます。色が濃いトマトにはリコピンがいっぱい。特に皮の部分に沢山詰まっています。
トマトの赤はリコピンの色? ~トマト栄養とは
とってもたくさんの栄養素がギュッと凝縮されているトマトには、一体どのくらいの栄養素が含まれているのでしょうか。
例えば、中サイズのトマト1個(165g)で一日の必要量の3分の1以上が摂取できる栄養素を「トマトに含まれる量/一日の必要量」と%で表してみます。
ビタミン類
- ビタミンA:(34%)
- ビタミンC: (75%)
- ビタミンE:(68%)
- 葉酸(ビタミンB9):(45%)
- ビタミンK:(39%)
- ビタミンB6:(37%)
- ナイアシン(ビタミンB3):(33%)
ミネラル類
- モリブデン:(49%)
- カリウム:(42%)
なんと、トマト1個には、1日の必要量の3分の1以上を満たす栄養素がこんなにたくさん含まれているのです。みなさんはご存知だったでしょうか。これは、数ある野菜の中でもトップクラスです!!
トマトの効能いろいろ
これだけ多くの栄養素がギッシリ詰まっているということは、健康維持にとっても役立つことは予想できると思います。では、具体的にはどんな風に役立つのでしょうか。
トマトに含まれる栄養素には
- 風邪の予防
- 脂質代謝の活性化(ダイエット効果)
- 高血圧予防
- 肌を綺麗に保つ
など、あらゆる面で健康をサポートしてくれることが期待できます。私たちの健康の力強い味方になってくれる野菜といえます。
特に注目したいのがトマトに含まれるリコピン
リコピンとは、トマトに含まれる赤い色素のことです。トマトには、たっぷりのリコピンが含まれているので赤いんですね。
リコピンには
- 抗酸化作用
- 肌を綺麗に保つ
- 老化の予防
- がんの予防
美味しいトマトの見分け方
トマトを選ぶ時のポイント
新鮮なものは、ヘタがピンとしていて実に張りがあります。ずっしりと重く感じるものは果肉が詰まっている証拠。先端部に、スターマークと言われる星状の線が出ているものは、甘味や旨味が強いトマトと言われています。
トマトには、ゼリーが入っている部屋が沢山ありますが、栄養が少ない状態で育つとこの部屋が少なくなり、丸くならずゴツゴツとした四角いトマトになってしまいます。形が良いものを選ぶのもポイントです。美味しいトマトには栄養もたっぷり詰まっています。
買ってきたら冷蔵庫より常温保存がおすすめ
トマトの赤い色はリコピンの色。真っ赤なトマトにはリコピンがたっぷり詰まっています。完熟したトマトは冷蔵保存で長持ちしますが、青みがかったトマトは常温で追熟させましょう。夏場で2~3日、冬場で1週間程。これだけで最大60%もリコピンが増えると言われています。
調理方法でリコピンの吸収力がUPする
トマトは焼いたり煮たりする調理がおすすめです。加熱することでリコピンの吸収量がアップ! 甘味や旨味もぐっと増し、オイルとの相性も良く溶けやすい性質の為、一緒に煮込んだり焼いたりすると、更に効果的です。
もちろん、生でも美味しいトマト。トマトには体を冷やす作用があるので、暑い夏場はサラダなどでさっぱりいただくのもおすすめです。でも、冷房などで更に冷えすぎてしまうこともあるので、冷え性などに悩まされている方は、さっと火を通して温めましょう。
トマトには、とてもたくさんの健康に良いことが期待できます。多くの栄養素による様々な効果プラス、リコピンの効果が同時に得られるということです。この相乗効果は素晴らしいの一言に尽きます!美容にも健康にも役立トマト。これは、利用しない手はないですよね。