トマトには栄養がいっぱい。
トマトは江戸時代に鑑賞用として伝わりました。食用として用いられるようになったのは明治以降のことです。食用と言っても、当初はケチャップなど加工品としての利用が一般的でした。品種の改良などで、現在のトマトになったのは最近のことです。更に、豊富に含まれる栄養から、トマトはダイエットや美肌に効果的な食材として注目されるようになり、生で食べられるようになりました。
トマトが体にいいのはわかるけど・・
という人は多くても、なぜ体にいいのかを理解している人は意外と少ないです。きちんと理解する上で大切なのが、「抗酸化作用」ということば。聞いたことがある人がほとんどだと思います。
抗酸化作用って何だ!?
まず「酸化」とは、物が錆びたり、くさったりすることをいいます。そして実は人間の体も酸化します。人は酸素を体内に取り入れてエネルギーをつくりますが、その過程で一部の酸素は「活性酸素」というものを発生させます。活性酸素はほとんどの病気の原因とも言われるほどです。活性酸素は人間の身体を酸化させ、動脈硬化などを引き起こし生活習慣病や老化を招くもととなります。そして、その活性酸素を抑えることを抗酸化作用というのです。この抗酸化作用が高い野菜の代表格がトマトなのです。
トマトの抗酸化力が高い理由
ではなぜトマトの抗酸化作用が高いのでしょうか?
それは、リコピンと呼ばれる注目の成分が多く含まれているからです。リコピンはトマトに含まれる赤色の色素のことで、カロテノイドと呼ばれる色素の一種です。カロテノイドと呼ばれる色素は、抗酸化作用を持つことで知られますが、リコピンは他のカロテノイドと比べても高い抗酸化作用を持つことで知られています。その抗酸化作用の高さは、βカロテンの2倍、ビタミンEの100倍の抗酸化力にもなるので驚きです。