トマト×バジル・やっぱりゴールデンコンビ!〜夏こそ大いに食べたい!

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トマトとバジルは相性抜群

ご存知の通り、トマトとバジルの料理での相性の良さは抜群。この組み合わせ、成長過程でも非常に好相性なのをご存知でしょうか。


トマトとバジルの相性

トマトの脇にバジルを植えると、お互いの病害虫が防げ、かつ美味しくなります。共に栄えあう「コンパニオンプランツ」という植物関係なのです。トマトの原産地は南米アンデス山脈の乾燥地帯。乾燥を好み、水分の少ない土壌だと、実の糖分が濃縮され甘くなるという性質があります。一方バジルは沢山の水分を必要とする植物なので、一緒に植えるとトマトが甘くなると言われているのです。

トマトの旬は実は春

さてトマトの旬は実は春。夏野菜とも考えられますが、原産地の気候風土からして、実はあまり暑さに強い野菜ではなく、高温になると水分が多いトマトになります。

トマト

とは言え、夏の真っ赤なトマトは地上に降りた太陽のよう。「がぶり」とかぶりつきたいほど熟してはち切れそうに輝くトマトは水分補給にもってこいです。「トマトが実れば医者が青くなる」というギリシアの諺がありますが、夏に不足しがちなカリウムやビタミン類といった栄養素を補ってくれます。

トマトには…

  • βカロテンが免疫力をアップさせて体調を整える。
  • 体内の水分調整を行うカリウムが含まれている。
  • クエン酸が夏の疲れを回復させる。
  • トマトの赤である「リコピン」は抗酸化力が強く、美容や生活習慣病に効果がある。

そして、バジルの旬は夏です。フレッシュなバジルは食欲増進効果が期待できます。

バジル

このゴールデンコンビで、美味しく夏の健康を支えてはいかがでしょうか?

夏の最もよい味の1つ!トマトとバジルのシンプルサラダ

夏場のトマトは皮がはります。くし切りより、輪切りがお勧めです。こうすることで味わいよくいただけます。

1.さっさと素早く輪切りにする。ヘタとお尻の部分はよけておきます。

2.きれいな輪切りの部分をお皿の上にのせ、塩をふり10分ほどおきます。こうすると水分が少し出て、塩がトマトの甘みを引き出します。

トマトのスライス

「輪切りにしたトマトに塩を強めにふる」

3.よけておいたトマトをきざみます。ボウルに入れて、そこにバジルを手でちぎります。※包丁で刻むより手でちぎったほうが、風味が生きます。塩、オリーブオイル、酢を少量たらします。

4.2にバジルと3をのせます。

トマトバジルサラダ

「刻みトマトをのせて味に変化をつける」

レシピというほどの物でもないですが、火を使いたくない夏の台所仕事に最適です。夏の間、簡単でもしっかりとした食養生を心がけ、 季節の変わり目に起こりがちな不調を防いでください!

(文・写真・イラスト/ほしまさみ)