桃で作る“バラの花型”コンポートづくり
「桃」は詩の世界では、秋の季語となっていますが、食べ頃は、初夏から真夏の時期です。しかし、ちょうど梅雨の時期と重なるため、保存方法を間違えると、せっかくの桃が台無しになってしまうことがあります。そんな時、コンポートに加工すれば美味しい桃も長く楽しむことが出来ます。そこで、桃でつくる「バラ型コンポート」の簡単レシピをご紹介します。
桃のコンポートを作る前にちょっとひと手間
未熟で硬い桃は、常温で柔らかくなるように追熟させます。熟した桃を冷蔵庫に入れる際は、1つずつ紙に包んでビニールやポリ袋に入れます。
食べる直前に、冷やす!
桃は、冷やしすぎると味が落ちてしまうので、食べる1~2時間前に冷蔵庫で冷やします。また冷やした桃は、皮をうまくむく必要があります。上手にむきたいけれど、なかなかキレイにむくのは難しいものです。そんな時に、この裏ワザを試してみてはいかがでしょうか。
1. ナベに水を入れて、沸騰させます。
2. お玉に桃をおき、沸騰しているお湯に30秒入れ、その後氷水に入れます。
3. 簡単に桃の皮の湯むきができます。
いったん熱湯の中に入れてしまったものの、味にはまったく問題ありません。
桃のコンポートの作り方
保存するときや、「そのままではちょっと」という桃でも、コンポートにすれば、新たな風味で美味しく食べられます。
<材料:(桃2個分)>
- 桃:2個
- ★グラニュー糖:70g
- ★水:180㏄
- ★白ワイン:45㏄
- ★レモン汁:20㏄
桃のコンポートのレシピ
1. ナベに分量の★を入れます。
2. グラニュー糖が溶け、ふつふつと沸いてきたところで、レモン汁を入れます。
3. ここへ、皮を剥いた桃を入れ、強火で煮ます。
4. 再沸騰したら弱火にして、8~10分煮ます。
5. 火を止め、そのまま冷まして、汁ごと密閉容器などに移し、冷蔵庫へ入れて冷やします。
残ったシロップは、ゼリーやシャーベットとして、美味しく再利用できます。出来上がったコンポートを2~3mmに薄切りにし、コップの外側の縁から順番に並べると、『バラの花型コンポート』ができます。―――“おもてなし”や、“写真撮影”に使用しても、いいですね。生で食べても美味しい桃ですが、“ひと手間”加えることで、また新たな魅力に出会えること、うけあいです。
写真・文:峰亜美