和食のおかずに活かせる蒸し大豆の作り方

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蒸し大豆は大豆の中でも栄養価が高く、優れもの!

和食と蒸し大豆

豆腐やおからなど…、大豆を使った製品は数多くありますが、粒を丸ごと食べる方が大豆の栄養価も高く、身体に有効的です。特に、蒸し大豆は他の大豆調理や加工製品の中では栄養価が非常に高く、健康にこだわりのある人たちの間でも注目されています。蒸し大豆は見た目も似ている水煮大豆とよく比較されていますが、この二つの違いは加熱の時に溶けてしまう成分が出るか出ないかの違いです。お湯で煮てしまうと、大豆は身体を作るタンパク質と女性ホルモンの働きを促すイソフラボンなどが、煮汁の中に溶けてしまいます。そのため、水煮大豆は身体の健康をサポートする栄養価が少し失われた状態となります。
蒸し大豆の場合、栄養も失われず、小さい粒に栄養もギュッと凝縮された状態になります。

ふっくら、そして、粒もきれいな蒸し大豆の作り方

食べごたえもお芋のようなふっくらした食感の蒸し大豆の作り方は次の通りです。たくさん作って、小分けにして保存もできますよ。

<材料>
・乾燥大豆 250g
・お水 乾燥大豆を浸す容器に水が浸かるくらいの量が目安(参考までに実際に400mlの水で浸す)

乾燥大豆

蒸し大豆の作り方

1. 乾燥大豆を容器やボウルにいれて、水が浸かる量まで入れる

2. 乾燥大豆を6〜10時間くらい浸す(寒い季節は浸す時間を長めにする)

蒸し大豆の作り方

3. 大豆の粒が浸ったことが確認できた後、蒸しざるに大豆を移す

4. 圧力鍋の底に2〜3cmの水を張り、水を入れた耐熱性のカップを2つ置き、底上げ状態にする

圧力なべ

5. 4の底上げにした状態で、蒸しざるに入れた大豆を圧力鍋へ移す

5. 圧力鍋のふたを閉め、ふたのピンが立ったら、火を止める

6. ふたのピンが戻るまで、余熱で蒸し上がるのを待つ

蒸し大豆を蒸らす

蒸し大豆の保存について
・冷蔵保存 ホーロー容器などに3〜5日間
・冷凍保存 ジッパーに入れて約1か月

蒸し大豆の保存方法

蒸し大豆を使った、菜の花と鰹節の和え物

お酒のつまみでも、普段の副菜にも生かせる、蒸し大豆を使った和食のおかずにチャレンジしてみました。

材料

・蒸し大豆 100g
・茹でた菜の花 1束
・しょう油 小さじ1.5杯
・だし汁 大さじ1杯
・砂糖 大さじ1.5杯
・ごま油 大さじ1杯
・鰹節 適宜
・すりごま 適宜

作り方

1. 蒸し大豆、菜の花、しょう油、だし汁、砂糖、ごま油を混ぜ合わせる
2. 1の材料をある程度混ぜたタイミングで、鰹節、すりごまをお好みで入れる
3. 味を全体になじませるため、数時間から半日程度冷蔵保存

蒸した大豆は大豆そのものの風味がキープされているので、濃いめの豆乳に似た味わいです。また、ごま油を加え、だし汁と砂糖も足しているので、全体的にマイルドになり、食べやすくなります。

蒸し大豆レシピ

(文:小田るみ子)