野菜の保存方法を農家さんにたずねてみる~大量野菜の使い方

総合評価: 4.035 件のレビュー)

農家さんは大量野菜をどう使う?ヤナガワファームの柳川さんに伺いました

野菜の保存方法

野菜がたくさん宅配されてきたとか、たくさん買った方が安いとか、野菜が余っていてどうしようとかありませんか?ヤナガワファームの柳川さんに野菜が大量にあるときどうしたら野菜を有効活用できるのか聞いてみました。

農家さんはお客さんからオーダーをもらって野菜をつくりますが、天候などに左右され、お客さんの希望時期に納品できない際に余ってしまう場合もあるようです。どうしてもおろすところがない場合は雑草のように土にすき込むようです。農家さんによっては、すき込んだ生の野菜が土の中で発酵する際に出すガスが、次に作る野菜に影響するのを懸念する方もいらっしゃるようですが、基本的には畑の肥料と言い聞かせながら、泣く泣くすき込むようです。

それはともあれ、農家さんも自然の恵みなので、大量に野菜がある場合はどうしているのか気になりますよね?農家さんにとっては手元に多くの野菜があることは嬉しい悲鳴ではないのかもしれませんが、聞いてみました。

少しずつ使う場合、野菜の保存方法は?

まず野菜によって保存の仕方は違いますが、基本的な保存方法は
「葉ものは乾燥しないようにする」

「土ものは風通しの良い日陰で保管」
「冷蔵保存する場合は直接冷気をあてないようにする」
濡れた新聞紙にくるんで外で保管する方もいらっしゃいますが、外での夏場の保管は新聞紙にカビが生える可能性が高いので気をつけてくださいね!

また野菜は育てた状態で保存するのが良いとされています。原産地が熱帯や亜熱帯地方の野菜(じゃがいも・玉ねぎ・さつまいも・里いもなど)は外で保管など野菜にあった保存方法で保管しましょう。ただし、さつまいもは秋収穫なので、外だと10度きって霜があたり腐敗の可能性があります。他の野菜もそうですが、気候を見て家の中での保管に切り替えるなど工夫が必要です。

腐らせないように、保存を長持ちさせるとっておきの方法は?

にんじん保存方法

野菜のストックも量によっては限界がありますよね?多い場合におすすめの保存方法は「すりおろす」「ゆでて切る」「葉ものはゆでずに細かく切る」そして冷凍ストックだそうです。たとえば、じゃがいもはすりおろして冷凍ストック。使う時に解凍して、しお・醤油・にんにくなどを入れてそのまま焼いたり、小麦粉をプラスしてつなぎにして焼いたりするとおいしいとのことです。

にんじんはゆでて切ってミックスベジタブルのように冷凍庫で保管。そうするといつでも使えますね!あとはすりおろして冷凍ストック。カレーやソースを作る際に重宝するようです。またすりおろしてジャムに。りんご・レモン汁・砂糖やハチミツなどを加えて、自分だけのオリジナルジャムとしてのストックも良いですよね。味もかえられるので、子ども用には甘さひかえめなど工夫すれば、赤ちゃんの離乳食にも使えます。

大人用のジャムはリンゴがゴロっとしているのもおいしいですよ!

コマツナ、ホウレンソウなどの葉物野菜やカブの葉は、ゆでずに細かく切って冷凍ストック。ゆでずに保管することで、水気をふくんでいないので、バラバラの状態で保管できます。みそ汁の具なんかにも助かりますね。


参考:カブのおすすめの保存方法

私は子どもが小さいので、この保存方法をしておくと、離乳食にも使えてとても便利です。皆さんも野菜という自然の恵みを状態良く食べましょうね!野菜にこめられた農家さんの気持ちを感じながら、野菜を大事にいただきましょう!!

文:松田悠/地域環境学習コーディネーター