世界中で古くから親しまれてきた生姜
ピリッとした刺激と爽やかな独特の香りが特徴の生姜は、薬味や香辛料としてもいろいろな料理に使われているお野菜です。生姜の歴史は古く世界中で使用され、温め効果や殺菌作用など幅広い効能を持つことから、生薬としても私達の健康を支えくれています。インドを中心とした熱帯アジア地方が原産で紀元前から保存食として使用されていました。日本には2~3世紀頃に中国から伝わったと言われています。
えだまめと生姜の炊き込みごはん生姜を選ぶポイント
次のポイントが鮮度の良い生姜です。選ぶ時の参考にしてみてください。
- ふっくらとして丸くかたくしまっているもの
- 切り口にカビがないもの
- 切り口に干からびがないもの
意外と知らない生姜の保存方法
生姜を無駄なく使い切るために、知っておくと便利な保存方法を5つお伝えします。
1.常温で保存
新聞紙に生姜をそのまま包んで冷暗所で保存します。生姜は寒さに弱く保存の適温は14度(湿度65%)生姜にとっては一番快適な保存方法です。 保存期間は1週間ほどを目安にします。
2.冷蔵庫で保存
瓶などの容器を利用
生姜が浸るくらいの水を瓶などの容器に入れて冷蔵庫で保存します。この方法は以外と長持ち!1~2カ月ほど保存が可能です。
紙に包んでから袋に入れる
キッチンペーパーに生姜をそのまま包んでから、ビニール袋に入れて保存します。この場合、日が経つにつれて段々皮が水っぽく茶色くベッタリとしてくることがありますが、中を食べることは問題ありませんので、変色した部分の皮だけ取り除いてください。保存期間は1~2週間。
3.冷凍保存
料理の際に、生姜を刻んだり、おろしたものがあまったときに便利なのがこの方法。次に使いやすい分量に小分けして、ラップに包んでから袋に入れて冷凍しておきます。
生姜を丸ごと冷凍する場合は、小さめに切って一片づつラップに包んでから袋に入れておきます。使用する時は凍ったまますりおろしも可能ですので試してみてください。保存期間は1~2カ月。
4.干して保存
生姜を薄切りにスライスしてから生姜を干します。しっかり水分を抜いたフルドライ(乾燥)の場合は、袋に入れて常温保存可能ですが、セミドライ(半乾燥)の場合は、カビの原因になるので保存袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。乾燥剤も一緒に入れておくと安心です。保存期間は2~3カ月。
5.漬物にして保存
主に柔らかい新生姜を使用しますが、スライスして甘酢漬けなどにして保存します。保存期間は1~2ケ月ほどです。
野菜ソムリエ/ナチュラルフードコーディネーター 桜井さちえ