美人は食事に生姜を欠かさない
健康にも美容にもいいとされる生姜。身体を温めててくれたり、食欲を促進させる作用もあるので、寒い冬だけでなく、夏のクーラーによる冷えや胃腸の不調にも効果が期待できます。また「美人の食事を覗けば生姜がある」といわれるほど美容との関わりも深いので、一年中とりたいものです。
でも、その強い辛みと香りのため薬味としての役割が主で一度に多くを食べることはなかなかできないのではないでしょうか?そこでついついお箸のススム、甘酢漬けを冷蔵庫に常備してはいかがでしょうか?
甘酢漬けは初夏に出回る柔らかい新生姜で作るのが適しているといわれますが、根生姜なら通年作れますから、なくなったら作り足して、いつでも生姜を食べやすい状態にできます。ピリリッとパンチがきいた歯ごたえがある甘酢漬けを、今回は鳥取の名産、香りとコクのある根生姜で作ります。
根生姜の甘酢漬け・作り方
生姜甘酢漬けの材料
- 根生姜:300g
- お酢:200ml
- 砂糖:大さじ4
- 塩:小さじ1
根生姜は固く繊維質で、辛味が強い。包丁はよく研いでから根生姜をスライスしましょう。切れ味のよさは味の良さにつながります。
生姜の甘酢漬けの作り方
1.生姜の下処理
根生姜を丁寧に洗いましょう。皮は香りが強く栄養もあるので、皮付きのままにしました。(もし皮を剥くときは、皮をスプーンで引っ掻く様にむくと無駄になりません)
生産者さんに聞きました!「生姜の皮はむく?むかない?」2.生姜を水にさらす
スライスしたら水にさらします。
3.生姜をゆがく
沸騰したお湯で1分ほど湯搔きます。(あまり湯搔きすぎると辛みとともに風味も失われてしまうのでご注意ください)
4.甘酢を作る
甘酢を作ります。根生姜以外の調味料を合わせて火にかけます。
5.漬ける
湯搔いた根生姜の水分をしっかり搾り、保存容器に入れます。(水分が残っていると味がぼやけてしまいます)最後に甘酢を入れ漬けます。
6.完成!
2〜3時間で漬かります。1ヶ月程、保存が利きます。
甘酢漬けを毎日の食卓に
生姜の甘酢漬けは、お寿司屋さんでおなじみのいわゆるガリですね。生姜には殺菌作用があることを江戸時代の人たちは知っていたのでしょうか。食中毒を防ぎ、魚の臭み消しに生姜の甘酢漬けを一緒に食べたとか。あのお寿司屋さんのガリのような感覚でテーブルの上にいつもあれば、生姜をとる頻度も増えそうです。
ちなみに根生姜の甘酢漬けはガリガリでなくシャキシャキ。個性の強い辛みですが、、口がさっぱりとします。ふっくらご飯の上にのせるのもよし、肉と合わせて炒めてもよし。健康と美のためにもたっぷり食べたいですね。
文・写真/ほしまさみ