「とっとり市」から「日光生姜」が届きました
鳥取市気高町日光集落で生産されている「日光生姜」は、「生姜穴」の中で5ヶ月間ゆっくりと熟成させることで辛味成分を引き出した、まさにプレミアムな生姜です。生姜穴の中は、暗くてひんやり、ほどよく湿度もあって、まるで洞窟のようです。奥へ進むと、左右にも部屋のように生姜穴が広がり、一年分の生姜がぎっしりと積み重ねて貯蔵されています。
近年、温度も湿度も一定に管理できる冷蔵保存が多くなっている中、天然の貯蔵庫で熟成させた日光生姜の味は格別です。貴重な生姜は上手に保存して最後まで美味しくいただきたいものです。日光生姜の生産者、日光農産の山花さんに保存の仕方についてお聞きしました。
生姜は「冷え」と「乾燥」が苦手です
◎質問:「生姜はどうやって保存するのが良いのでしょうか?」
◎山花さん:「大事なのはぬらした新聞紙にくるむことと、常温に置くことですよ。」
生姜は新聞紙で包み、さっと水を通したら、新聞紙が乾かないようポリ袋に入れます。通気のためジッパーはきっちり閉めずに少し開けておくのが良いそうです。そして「生姜は13℃以下にならないように」、とのこと。思わず冷蔵庫に入れたくなりますが、生姜は冷蔵保存(野菜室6〜8℃)では温度が低すぎるのだそう。お話を伺ううちに、生姜穴に近い環境を作ってやることが大切なのだとわかりました。つまり、冷やしすぎず湿度を保つことがポイントです。
すりおろしなら「冷凍」という手も!
どうしてもなかなか生姜を使い切らない、たまにすりおろす程度、という方には、「冷凍して、そのまま使って、また冷凍!というのもひとつですよ。」と教えてくださいました。カチコチの生姜ははじめは少しおろしにくい感じがしますが、すぐに切り口が柔らかくなっておろしやすくなります。冷凍生姜のすりおろしはキメが細かく口当たりが良いので冷奴などにおすすめです。