生姜は大きさや部位で名前が変わる?!

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生姜は大きさ別に3つにわかれます

生姜は薬味や風味付け・お料理やお菓子にまで幅広く使えることから私達にとって馴染み深いお野菜。ただ、一口に生姜をいっても色んな種類があり、それぞれの特徴があるんですよ。先ずは大きく分けると『大生姜』『中生姜』『小生姜』と大きさで分かれます。

  • 大生姜
    晩生で大きく育つ生姜です。収穫後貯蔵されて年間を通して市場に出まわります。スーパーでよく出まわっている生姜はほぼ大生姜です。辛味はマイルドで食べやすい生姜です。
  • 中生姜
    大生姜よりも辛味が強い種類です。青果としての流通が少なく、ほとんどが漬物などに加工されています。
  • 小生姜
    ひと株400g程度と全体的に小ぶりで、大生姜や中生姜よりもピリッと辛味と香りが強いのが特徴です。

部位や収穫時期でも呼び方いろいろ

葉生姜

部位では、一般的によく見られるゴツゴツとした根の部分を根生姜、葉の付け根の部分を葉生姜と呼びます。葉生姜というと谷中生姜が有名ですね。スジがなくてやわらかく香りがとても良い生姜です。金時生姜の葉付きのものは矢生姜といい、葉の付け根が色鮮やかな赤い色をしていてやわらかく辛味がとても強いのが特徴です。

焼き魚などに添えられている甘酢漬けの『はじかみ』でお馴染みの生姜ですね。それから根生姜からちょこんと出てくる芽の部分を芽生姜といいます。とってもやわらかくて美味しい部分なんですよ。 収穫したてのものは新生姜、数か月間貯蔵して寝かせたものをひね生姜といいます。

新生姜の旬は2回ある?

1年中スーパーに並んでいる生姜ですが、旬っていつか知っていますか?『旬』とは他の時期よりも味がよい食べ頃の時のこと。収穫量が多い出盛りの時期のことをいいます。ちょうど今は新生姜が並んでいる時ですね!白くてやわらかいさわやかな香りが魅力的です。まさに今の時期、6月~8月上旬ごろが旬の時期。でも・・・じつはもう一度新生姜の時期があるんです。

それは秋!初夏から夏にかけて出まわる新生姜はハウス栽培のもの。ビニールハウスの中で土を温かく加温し早く大きく育てたものなんです。通常生姜は成長に時間がかかるもので、自然に育てた露地栽培ものは春に種生姜を植え10月~11月の秋に収穫時期を迎えます。

まさにその時期が本当の生姜の旬なんですね。でもそのほとんどは貯蔵され、1年ほどの長いスパンでスーパーなどの店頭で並べられます。その為その時期に見かけることがほとんどなく馴染みがないので、秋の新生姜はあまり一般的には知られていないのかもしれませんね。もちろん味は夏の新生姜同様香りがよくてみずみずしく、その美味しさは期間限定です!出まわる数は少ないかもしれませんが、出会ったときには秋の新生姜も是非楽しんでみて下さいね!