万能薬『生姜』の効能と活用法

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冬だけじゃない・夏の冷えにも『生姜』

夏のエアコンや冷たい飲み物で体を冷やしていませんか?冷えは『万病の元』とも言われているほど放っておくと様々な体の不調に悩まされてしまうもの。夏は暑くて汗をかく分、基礎代謝は高めと思われがちですが、気温が高く体温を保つエネルギーの消費量が少なくなる為、じつは基礎代謝が低くなってしまうんです。暑いからと言って冷たいドリンクをたくさん飲んでしまっては更に体を冷やしてしまう原因に。そんな時は、冷えの改善に役立つ『生姜』を上手に摂り入れて冷えの不調とさようならしましょう!

生姜の効能

生姜には2つの温め効果がある

生姜には辛味成分が約250種類・揮発成分が約250種類含まれています。その中でも特に、温め効果として注目されているのが辛味成分のジンゲロールとショウガオール。温め効果抜群のこの成分はこんな温め効果があります。

・ジンゲロール
生の生姜に含まれていて、血流を良くして体の皮膚の表面や手足の先を温めます。温め効果意外に殺菌作用や解熱作用があることから、体の中は冷えていきます。

・ショウガオール
生姜を加熱したり乾燥させることで、ジンゲロールの一部がショウガオールに変わります。ショウガオールは血行を良くして体を芯から温める効果があります。ただ、ショウガオールは乾燥させたものは効果はそのままですが、生から加熱したものは冷めるとジンゲロールに戻ります。

同じ温め効果をもたらす2つの成分ですが、生と加熱したものとでは体への働きかけ方が変わってきます。体を芯から温めるショウガオールはジワジワと効きはじめ、温め効果は約3~4時間ほど持続すると言われています。体温が低い朝は、乾燥生姜を使ったドリンクやお料理や加熱した温かい生姜をいただくのがおすすめです。体をしっかりと温めて、元気に1日をスタートしましょう!逆に、夜は生の生姜でジンゲロールを摂りましょう。1日の疲れや体にこもった熱を発散して体温を下げ、手足は温まることで睡眠の質が高まります。

いろいろな生姜の活用法

・入浴剤として・・・葉生姜の葉を湯船に入れて香りを楽しみます。ふんわり香ってくる生姜の香りがリラックス効果をもたらしてくれますよ。又、刻んだひね生姜を入れると体を温め、神経痛などに良いと言われています。生姜を入れるのにお茶パックを使用すると便利ですよ。

・温湿布薬として・・・沸騰しない程度の温度(80度くらい)のお湯に、すりおろした生姜や搾り汁を入れた生姜湯の中にガーゼやタオルなどを浸して絞ったものを15分~20分ほど体に当てます。筋肉や関節の痛み・コリや胃腸痛や生理痛などあらゆる不調や痛みに効果的です。昔から日本で使われてきたおばあちゃんの知恵が生んだ知恵薬。

生姜は幅広い効能をもつ事から生薬として使われるほど、私達の身体にとって良い効果をもたらしてくれます。生姜のそれぞれの特徴を知り、上手に生活の中に取り入れて健康的なぽかぽかライフをお過ごし下さいね。