鳥取県の「日光生姜」
鳥取市気高町日光集落は400年続く生姜の産地です。天然の貯蔵庫で寝かせた「日光生姜」は農薬や化学肥料を削減するなど一定の要件を満たして生産される「鳥取県特別栽培農産物」に登録されています。生産者のみなさんが長い歴史と原種の生姜を大切に守り続けていらっしゃいます。一年中どこの家庭の台所にもある、和食に欠かせない生姜ですが、意外と正しい知識や扱い方を知らないまま調理されている方も多いのではないでしょうか?日光生姜の生産者、山花さんにお話を伺いました。
皮の付近に美味しさがいっぱい
◎質問:そもそも生姜の皮はむくべきなのでしょうか?◎山花さん:いやあ、私たちは皮はむかないですよ
生姜の皮は薄いから食べてもたいして気にならないですし、皮の近くがもっとも香りが強くて辛味成分も強いので、できるだけ皮も一緒に食べるといいですよ、と教えてくださいました。また、洗い方を尋ねると・・「使うときにポキンと折って、隙間の土を指で洗ってもらえれば十分ですよ。」とのこと。出荷するときには水圧で土を落としているそうで、ほとんどきれいになっています。ただ、生姜の形はでこぼこしているので、どうしても隙間に土が残ってしまいます。大事な皮を傷めないよう指でやさしく洗うのがポイントのようです。
生姜の傷んだ部分はどう処理する!?
少し傷んでいる場合など部分的に皮をむきたいときには・・とおすすめされたのが、なんと「スプーン!」です。さっそくやってみると納得でした!包丁ではどうしても皮を厚めにむくことになってしまうところ、スプーンのカーブを生姜のでこぼこに沿わすことができるので、取りたい部分だけをこそげ取ることができます。生産者さんが大切に育て、時間をかけて熟成させて出荷した生姜だからこそ、私たち消費者は美味しさを損なわないように扱い、美味しくいただきたいですね。