とうもろこしは皮つき&ひげ根つき
そろそろ夏野菜が店頭にならぶ季節がやってきました。缶詰や冷凍食品など1年を通じて食べられる“とうもろこし”もまさにこれからが旬!旬の野菜は美味しいのはもちろん、栄養価もぐんと高く、お手頃に手に入りやすいのでふだんの食卓に取り入れたいものです。
失敗しない!美味しいトウモロコシのゆで方とうもろこしを買う時のポイントは皮つき&ひげ根つきを購入すること。どうせ捨ててしまうし、剥いてあるものを購入した方が手間も省けて便利そうに感じますが、とうもろこしはとても鮮度が落ちやすい野菜です。皮を剥いてしまうと美味しい実の部分から水分が抜けて乾燥しやすく、実も固くかたくなりやすいのです。鮮度を保って美味しく食べるためには、皮つきのトウモロコシを選ぶことをおすすめします。
とうもろこしのひげ根は生薬!?
皮つきでとうもろこしを買うと、もれなくついてくるのが「とうもろこしのひげ根」。みなさん、皮と一緒に捨ててしまっていませんか?とうもろこしのひげ根は、漢方では玉米鬚(ぎょくべいしゅ)、もしくは南蛮毛(なんばんもう)と呼ばれる生薬です。とうもろこしのひげ根にはカリウムが豊富に含まれており、体内の水分代謝を整え余分な塩分の排出を促してくれるため、むくみ対策にもなり、コレステロールを下げる作用もあり、高脂血症対策にもなるそうです。
とうもろこしのひげ根の簡単活用法
ひげ根は、まず実からきれいに取りはずし、色が変わってしまっている部分を取り除きます。みじん切りなど食べやすい大きさにカットし、料理に使いましょう。ほんのり甘みがあるので料理の味を損なわず、風味もアップしてくれますし、すぐに火が通るのもうれしいですね。
例えば
・とうもろこしごはん…実と一緒にひげ根もごはんと炊きこみと風味がアップします。
・肉団子…実と一緒に肉種に練り込むことでぷちぷちの実の食感と合わせて楽しい一品に。
・味噌汁やスープに…汁ものの具として。すぐに火が入るので、最後に加えましょう。・炒め物に…実と一緒に野菜炒めや、チャーハンに。
また、乾燥するまで2~3日天日干しすると、より薬効が高まり甘みもアップします。乾いたら、キッチンばさみで適当な大きさにカットしてから保存袋に入れて冷蔵保存出来ます。
余談ですが、とうもろこしのひげ根はめしべなので、ひげ根の数だけ実がつきます。ふさふさのひげ根のとうもろこしには、実がたっぷりついているということなのです。とうもろこしを買う時には、ずっしり重く、ひげ根がふさふさのものを買うと良いですね。