美味しいりんごが食べたい!
秋が深まってくると、いよいよりんごの季節がやって来ます。日本では晩秋から冬にかけてが旬ですが、最近では貯蔵の技術が進んで春先までりんごが多く出回るようになり、長い期間手軽に食べられるようになりました。せっかく食べるのなら、おいしいりんごを選びたいものです。そこで、美味しいいりんごの見分け方を農家さんに教えてもらいました。
りんごは甘味と酸味のバランスが大事
りんごに限らず、果物に甘さを求める傾向が強くなっています。りんごの通販サイトでも「糖度○度」といった売り文句が少なからず並ぶのもその流れを反映してのことです。ただ、甘みだけが強いりんごは、ただ甘いだけのりんごです。実際、りんごの中に酸味が少ないと糖分が多くても甘みの感じ方が少なくなります。甘味と酸味両方そろって、味の濃い美味しいりんごになります。
美味しいりんごを見分ける方法
りんごを見分ける時に、まずは色をチェックしてみましょう。
「色の良くついたものは味が濃い」ということです。ただ、袋をかけて栽培した有袋りんごと、そうでない無袋は比較しないこと。袋をかけて栽培したりんごは、明るい色は付いても、無袋りんごと比べると味が違うことが多いです。あくまで同じ種類、育て方のりんごの中で、色の良くついたものを選ぶことがポイントです。
※無袋りんごは「サン○○」と品種の前に「サン」という呼び方で売られています。
次に見るのがサイズです。
毎年同じ大きさものが栽培されることは無く、環境によってさまざまな大きさのりんごが育ちます。中でも、中位のサイズのものがもっとも良いりんごです。大きすぎるりんごは大味で、小さいのは甘みが足りないことが多いです。また、同じ大きさでも、手に取った時にずしっと重い(比重が大きい)りんごを選びます。
そして、最後に確認するのが鮮度。鮮度はりんごを指ではじいてみると見分けることが出来ます。はずんだ音がするりんごは新鮮で、ちょっと鈍い音がするりんごは鮮度が落ちています。