皮をむいたりんごの色が変わる理由
お弁当に入れるなら、必ず一手間。色は美味しさの印です。
お弁当の定番のデザート赤い耳がかわいいウサギのりんご。なのに時間が経って、茶色いウサギになっていた…人は色から美味しさを感じ取りますから、ちょっと悲しいですよね…。
変色=茶色くなるのは、りんごに含まれるポリフェノールの一種が空気に反応して酸化するからです。表面を保護するために食塩水に浸すのがポピュラーですね。ところがもっと他にもありましたのでご紹介します!さあ一番、綺麗色をキープできるのはどれでしょうか?
こんなにありました!りんごの変色を防ぐ方法
りんごの表面にカバーをはるようなイメージです。とはいえ、りんごの美味しさが損なわれては意味がないので、なんでもいいというわけにはいきませんよね。今回、りんごを切った後、この6種類につけて変色の様子を比べてみました。
水200ccに対しての目安です。
- 塩…ひとつまみ:2〜3分つける
- レモン汁…小さじ2:2〜3分つける
- 砂糖…大さじ2:5〜10分つける
- 蜂蜜…大さじ2:5〜10分つける
他にも———
- 果物シロップ…水100ccに対してシロップ100cc:5〜10分つける
- 炭酸水…(水を入れず)200cc:5〜10分つける
※塩水とレモン水はつけすぎるとりんご本来の味から離れてしまうので時間を少なめにしました。
6時間後、りんごが最も変色していなかったのはどれ?
朝、りんごを切り、お弁当箱に入れて、ランチタイムまでおよそ6時間くらい…と考えて、実際に変化を観察してみました。(撮影時は冷蔵庫に保存しました。)
歴然とした結果がでました!ハチミツ水でつけたものがあきらかに綺麗です。他の物にも効果があり、意外なことに炭酸水にもみられます。レモンが一番茶色くなっていました。
りんごの状態や水との濃度のバランス、保存していた場所の温度によって差が出てくるかもしれませんが、ハチミツが綺麗色を保ったことは注目すべき結果です。ちなみに海外ではハチミツ水や砂糖水につけるのがポピュラーのようです。ハチミツはべたべたしていますよね。この粘度の高さがりんごの表面を酸素からガードしてくれているようです。
秋のりんごシーズンの到来間近。お子様のお弁当に、ほんのり甘くしたりんごは喜ばれるかもしれませんね。
りんごの栄養はあなどれない、体に良い秘密文・写真・イラスト/ほしまさみ