秋から冬は干し野菜&果物に最適な時期です
ベランダに子供を追い払う〝かかし〟が欲しくなる…
空気が乾燥するとくに秋から冬にかけて。
〝干し野菜&果物〟と同様に干しりんごも作るのに最適な時期です。ベランダで干していると…目を見張っていないと、子供に食べられてしまい、気づけばほとんど無くなっていたなんて経験も。しみじみとした味———干し林檎、噛むほどに深い林檎の味わいがあります。干すと栄養や旨味が凝縮されます。用途もいろいろ。アイディアで美味しさの幅が広がります。
干しりんごの作り方は、「切って、並べて、お日様に干す」以上。
作り方は至って簡単。
《作り方》
1.お好みの林檎の皮をよく洗います。
2.皮はむかず、切ります。
切り方はいろいろ試してみてください。
断面が広いほど水分が抜けやすくなるそうです。
3.ザルや網などに、間隔を空けて並べます。
4.日当たり、風通しの良い場所に干します。
※午前10時〜3時ごろが適した時間帯。
5.1日経つと表面が〝かさかさ〟になります。
キッチンペーパーに包んでフリーザーバックに入れて冷蔵庫へ。
6.翌日再び干します。
乾燥状態をみて、干す日数、時間を調節します。
《目安》
しっとり感を残す…1〜2日干す→1週間程度、保存可能。
しっかり乾燥させる…3〜4日干す→保存期間1ヶ月程度、保存可能。
用途いろいろ。こんな使い方しています。
〝しっとり感を残した〟の1日干しの干し林檎。クリームチーズをつけたパンの上にのせて、蜂蜜をたらして、いただきます。また、小さくカットして、シリアル、紅茶、パンケーキに入れます。
オーブン干しで、さらにしっかり干したらクリスマスのオーナメントに。
林檎を切った後、オーブン皿に重ならない様に並べて、150度オーブンで30分程、林檎が縮まない程度に焼きます。その後干すと水分が抜けきった、ギュッとしまった『干し林檎』になります。日持ちが可能なので「クリスマスツリー」に飾る干し林檎がつくれます。切り方を、断面にカットして真ん中を、星形に抜きます。
オーブンを使ってしっかり干したら、糸を通してクリスマスツリーのオーナメントになりました。
〝しっかり干し〟の干し林檎はすぐには飲み込めません。「モグモグ…」なかなか咬めない…だからいいと思うのです。よーく咬んで食べると身体にいいですからね。子供のおやつに。旬の林檎を干し林檎でも美味しく味わってみてください!
余談ですが…クリスマスツリーの木は元は「林檎の木」。「アダムとイブ」に出てくる「知恵の木」だったそうです。林檎は冬は葉がないので「もみの木」に林檎をつけて代用したそうです。
文・写真・イラスト/ほしまさみ