かぼちゃって美味しいけど切るのが大変!
甘くてほっこりするかぼちゃは、女性や子供に人気の野菜。かぼちゃは美味しいだけでなくβカロテンやビタミンE、食物繊維なども多く含まれ、栄養価も野菜の中ではトップクラスです。サラダやスープ、煮物や天ぷらなど、色んな料理が楽しめるかぼちゃですが、かたいかぼちゃを切るのに苦戦した方も多いのではないでしょうか?
かぼちゃ農家さんおすすめ!煮物にはいりこだしが合う今回は、そんなかぼちゃをもっと簡単においしく食べてもらう為、料理別に分けた切り方や下ごしらえのコツをまとめてみました。
かぼちゃの下ごしらえ
かぼちゃを洗う
かぼちゃの皮には、土などの汚れがついていることがあります。ごつごつしたかぼちゃの皮は、タワシなどで表面を擦り洗います。
かぼちゃを解体!
まるごと1個の硬いかぼちゃを切るのってなかなか力がいりますよね。グラっとしたらケガをしてしまいそうで怖いです。かぼちゃを安全に切る為には安定感が大切です。濡れたフキンを上下に当てると安定します。半分に切る時は、ヘタの部分を避けて包丁を刺してゆっくり回し切ります。
半分に切れたらスプーンを使ってワタと種をすくい取ります。
硬くて切れない場合は、ラップをしてから、レンジで少しやわらかくしてから切ると切りやすくなります。かぼちゃ100gに対して600Wのレンジで1分が目安です(500gだと5分)。丸ごとレンジにかける場合は、数回に分けて調整しながらかたさをみてください。
※レンジで加熱したあとのかぼちゃはかなり熱くなるので、布巾を当てるなどしてヤケドしないように気をつけてください。また、加熱したかぼちゃは保存がきかないので、切ったかぼちゃはすぐに調理しましょう。食べきれない場合は、しっかり加熱してから保存袋に入れて冷凍します。
料理別にかぼちゃの切り方をマスターしよう!
天ぷらにする場合の切り方
天ぷらや炒め物は、繊維にそって薄く切る。硬いかぼちゃは、火の通りが早い薄切りやくし切りに。天ぷらは1cmくらい、炒め物は2mm~5mmくらいがおすめです。
薄切りにする場合は、1/4にカットしたかぼちゃを繊維にそって薄く切ります。
くし切りにする場合は、1/4にカットしたかぼちゃを更に半分に切ってくし形になるように切ります。
煮物にする場合の切り方
かぼちゃの煮物はひと口大の角切りに
ほっくりおいしいかぼちゃの煮物は3cmくらいの角切りにします。切り口の角を包丁やピーラーで削いで面取りすると煮崩れを防止。皮を所どころ剥くと味がしみやすくなります。
コトコト煮る煮物は、ちょっとしたひと手間を入れると見た目も味も良くなりますよ。
サラダやスープにする場合は
ざっくり切ってそのまま加熱する。
サラダやスープにする場合は、半分もしくは1/4に切って加熱します。
やわらかくなったらそのままつぶしてサラダに。スープはスプーンで実をすくって調理します。
かぼちゃはさつまいもなどと同じで、低温でゆっくり加熱することでデンプンが糖に変わります。加熱方法は、レンジでも良いですが、一気に加熱されるので、蒸し器でゆっくり火を通した方がしっとり甘いかぼちゃになります。
手強いかぼちゃも切り方をマスターすれば、簡単に切ることができるようになります。かぼちゃ料理の基本の切り方と下ごしらえ、ぜひ活用してみてくださいね。
野菜ソムリエ・ナチュラルフードコーディネーター/桜井さちえ