土鍋で白がゆを美味しく炊く
おかゆ。からだの具合が本調子でない時や、風邪などで体調をくずしているときに、あたたかくて、やさしい味わいのおかゆを口にしてほっとした経験はありませんか?消化がよくからだに負担をかけないおかゆは、赤ちゃんがはじめて口にする食事、離乳食としても一般的。また、体調が好ましくないときだけでなく、古くから日本の行事食や、朝食にも取り入れられています。おかゆにもいろいろ種類がありますが、今回は土鍋でつくる、シンプルな白がゆについてご紹介したいと思います。
小さな土鍋でつくるおかゆの作り方(2人前)
おかゆは米に対する水分量によって、硬さが異なります。体調のすぐれない時にいただく場合は、やわらかめ、食事としていただく場合は、固めと使い分けるとよいでしょう。今回は、やわらかめのおかゆです。
1.お米60gは洗っておく。土鍋に、お米と水600ccを合わせます。お米と水が1:10の割合です。
2.蓋をしてそのまま火にかけていきます。沸騰するまでは強火で、吹きこぼれを防ぐために沸騰したら蓋を少しずらして弱火にします。塩をひとつまみ加えて煮ると、よりお米の甘みが感じられます。
3.コトコト弱火でそのまま30分程煮ます。炊きあがったらそのまま5分程蒸らします。
おかゆのシンプルな美味しさにおどろくはず
白くてとろとろの土鍋でつくる白がゆ。そのシンプルな美味しさに驚くはず。土鍋の持つ特性としてゆっくりと温度を上昇させて調理するため、酵素が働きやすい温度帯を通る時間が長くなります。そのためよりお米の甘味が出ると考えられます。お米に含まれるでんぷんが酵素によって糖に分解されることにより、お米は甘くなるのです。茶がゆ、芋がゆ、中華がゆ・・・、などいろいろ種類はありますが、まずは土鍋でゆっくりつくるシンプルな白がゆの美味しさを味わってみてはいかがでしょうか。
(写真・文 フードコーディネーター 三木れいこ)