農業も休日も面白い!365日をおもいきり楽しむ/香川・高松市 南原理沙さん

総合評価: 4.035 件のレビュー)

直感で飛び込んだ農業の世界

南原理沙さんは、結婚を機に夫の実家である農家をご夫妻で継いで6年目になります。結婚をする時に夫から「いつか家業を継ごうと思う」という話を聞き、「じゃあ、今継ごう!」とスピーディーな決断力でご主人を促して就農を決めたそうです。南原さんは、農業未経験。それでも、「不安はありませんでした。一から畑を拓くわけではないし、義父がそばで見守ってくれますから。それに、パソコンに向かって仕事をするより、体を動かすほうが好きなんです」と話す南原さん。抜群の行動力で農業の世界に飛び込みました。草刈り機を使ったり、道を広げるために石をハンマーで叩いたりと、力仕事もお手のもの。強く、たくましく、しなやかにアグリライフを楽しんでいます。

南原

現在、南原さんご夫妻はキウイフルーツを、お義父さんは柑橘の栽培を行っています。「義父は、品種も栽培方法も私たちの自由に挑戦させてくれるんです。最初は自己流でやって木を枯らせてしまうこともありましたが、そんな失敗もほほえましく見守ってくれる人です」。失敗のたびにお義父さんに相談して改善。疑問に思ったことは調べて挑戦。その繰り返しが功を奏し、今では畑に一面、輝くようなキウイフルーツが実っています。

南原

チャレンジ精神は常に旺盛に

南原さんが栽培しているキウイフルーツの品種は、香緑・さぬきゴールド・さぬきエンジェルスイートの3種類。最近では、「栽培にオリジナリティを出したい」と夫妻で創意工夫を加えている真っ最中です。なかには試験的に栽培しているというキウイもあり、傷がついたり日焼けしたりしないよう、大切に袋がかけられていました。「変わったキウイ、美味しいキウイ・・・自分が作りたい品種など、周りがやっていないことにどんどん挑戦したいですね。柑橘も好きなので、新しい品種が出たら義父に『こんなレモンが出たんだけど、植えてみない?』と出しゃばっています(笑)」。

南原

栽培への一番のこだわりは、自分が食べたいもの、そして子どもに食べさせたいものを作るということ。その延長に、お客様がいると考えています。安心で安全なことはもちろんですが、キウイフルーツはぶつけると傷んだり味が悪くなったりするため、収穫の際にコンテナに”コツン”と当たっただけでも販売はしません。そこには、義父が培ってきたお客様との信頼関係を崩さないように、という想いが込められています。一番のやりがいは、お子さんやお客様から「おいしい」「また買いにきたよ」という言葉をかけられること。「どうだ!」という、誇り高い気持ちが湧きあがります。

南原

家族でのびやかに農業を営む


農業は、子育てをする環境としても適していると話す南原さん。お子さんは6歳。保育所に早めに迎えに行って、帰ってきたら一緒に袋詰めなどの作業をすることもあります。「実はいつもの3倍くらい時間がかかるけれど、本人は『仕事した!』と得意顔なんですよ」と優しくほほえむ南原さん。親子で一緒に作業できる時間を大切にしています。

南原

さらに、子どもの誕生日には夫妻が揃って休むことも。時間に縛られすぎず、何かを強制されることもなく、自分がやりたいと思ったことをする。失敗すれば責任を取るのも自分自身ですが、それでもやりたい農業を自由にできることに幸せを感じているようです。「今は仕事が趣味。休みの日も含めて365日を楽しめているから、精神的にも身体的にも健康だと思いますよ」。笑顔の絶えない南原さんから、日々の生活を楽しんでいる様子がひしひしと伝わってきました。

関連記事