冬野菜の主役、大根
サラダと言えば、夏野菜が定番。スーパーでも年間を通してトマトやキュウリが野菜売場の主役ですが、冬には冬の旬野菜を美味しく食べて、体も冷やさないようにしたいですね。冬野菜は彩りが乏しいと思われがちですが、冬野菜の代表「大根」には、こんなに色とりどりのものがあります。香川の臼杵さんからたくさんの大根が届きました。
赤大根、紅大根、青首大根・・大根の種類もいろいろ
普段よく見かけるのは青首大根という品種。ほかにも赤大根、紅大根、黒大根、この彩り豊かな野菜はすべて大根です。大根特有の辛味は作り方によるので、どれが一番辛いということは無いのですが、一般的には黒い大根が辛いです。皮と実の間には、辛味のもととなる成分が多く、皮のまますりおろした方が辛くなり、健康にも良いです。食感や辛みなど種類によって異なる風味を楽しむのもおすすめです。
輪切りにしてみると、中からまた違う色が出てきたり、切り方ひとつでも様々な表情が楽しめます。
大根サラダをおいしく作るコツ
みずみずしく新鮮なうちに、さっそくサラダでいただきます。大根の辛み成分は、切った直後は辛く感じますが、その後時間が経ち、空気に触れることでだんだんと辛みが抜けていきます。また、ドレッシングと和えて味を馴染ませることでも辛みを感じにくくなるので、できるだけ細く切ることが、まろやかな大根サラダを作るコツです。
薄く桂剥きをしてから、重ねて千切りに。繊維に沿って包丁で丁寧に切ると、歯ごたえがぐっと良くなります。カニ缶で作ったオイルドレッシングと和えて、冷蔵庫で一時間ほど置いてから食卓へ。冬には冬野菜の彩りで、旬のサラダを楽しみたいですね。
写真・文:伊藤陽子(ヨウデザイン)