大根の効能と、家庭で出来る養生法

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旬の大根を使って、体調を整える!

大根効能まとめ

そろそろ寒さが気になる季節です。店頭には瑞々しい冬野菜がずらり。旬の野菜は栄養価が高いのはもちろん、お値段もお手頃。積極的に普段の食卓に取り入れたい食材です。そんな冬野菜の中でも大根は薬効が高く、体調を整えるための養生にも使われてきました。大根の原産地は、地中海やアジアの温かい地方だといわれていますが、日本での歴史も古く、なんと古事記にも「すずしろ」や「おおね」の表記で登場しています。今回は、秋から冬にかけて寒さが強まる頃ぐっと甘味&瑞々しさを増す大根の薬効と、家庭で簡単に出来る養生法をご紹介します。

大根の二大効能

アンチエイジング効果

ぴりっとした大根特有の辛味が好き!瑞々しい大根は、おろし大根やサラダで食べると美味しいですね。大根の辛味のもと、有効成分イソチオシアネートは体内の活性酸素を体外に除去するデトックス効果と新陳代謝を活発にする燃焼効果を持つ成分。また大根には、抗酸化作用を持ち、しみの元となるメラニン色素の生成を抑制してくれるビタミンCも含まれていますので、美肌効果も期待出来ます。

胃腸の働きを整える効果

大根には、でんぷんの消化酵素であるジアスターゼをはじめ、アミラーゼ、プロテアーゼなど多くの消化酵素が含まれており、消化を助け、胃腸の働きを整えてくれる効果があります。また辛味成分に含まれるアリル化合物は胃液の分泌を高めてくれます。油の乗った焼き魚に大根おろしを添えるのは、理にかなっているのですね。

ちなみに今回ご紹介した成分はどれも熱に弱いので、生食・大根おろしで食べるのがおすすめです。イソチオシアネートやビタミンは、皮の部分に多く含まれるので皮ごと食べましょう。

すぐ出来て、とっても簡単!大根を使った養生法

大根の効用を活かした養生法をご紹介します。どれも簡単に出来るので、家庭での体調管理に役立ててみてください。

大根のしぼり汁

大根をおろし、しぼるだけ。食欲不振の場合は食前に、消化不良の場合は食後に20~40㏄ほど飲みます。二日酔いで胃がもたれている時にも、ビタミンCが肝臓の回復を助けます。また、歯茎の腫れに塗ると、消炎作用で落ち着きます。

大根おろし湿布

やけどの場合は、大根おろしをやけどの患部に直接湿布、上から包帯で覆い、乾燥するまでそのままにします。乾燥したら、再度湿布をし、痛みがなくなるまで繰り返します。肩こりの場合は、大根おろしに小麦粉を加え耳たぶくらいのかたさに練り、ガーゼに薄く伸ばしてから肩に貼ります。湿布が乾き始めたらはがし、再度湿布します。

大根あめ
大根1/4本を1センチ角に切り、水あめ1/2カップを注ぎ、冷蔵庫に保存します。(半日ほど置くと水分が出てきます)のどの痛みや咳が気になる時に、スプーン1杯ほど飲みます。

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