おろし汁も金!食べよう!大根おろし

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生だから栄養豊富。おろすから栄養UP

魚や肉の付け合せ、蕎麦の薬味、鍋料理に添える大根おろし。油っぽい料理をさっぱりと、蕎麦や和食に風味をもたせ、食味をよくしてくれます。さて、おろした後、汁を捨てていませんか?水分の多い状態の大根おろしは、料理の味を薄めてしまうので、その水分に栄養があることを知りながら取り除いてはいませんか!?そこで、今回は、大根の「おろし汁」までおいしくいただいてみます!

大根おろしの汁

大根にはビタミンC、ミネラル、葉酸、カルシウム、消化酵素(アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ)が含まれています。ところが加熱するとビタミンCと酵素は、水溶性のため流れ出してしまいます。

大根は、生でサラダやスティック、お刺身のつま、大根おろしで食べるほうが、大根の持つ栄養を得られるのです。その中でも大根おろしは大根の栄養価を余すこと無くとれる食材です。

すりおろすことで辛み成分「イソチオシアネート」がつくられ、この成分は解毒作用や抗酸化作用、代謝をよくし食べ物の消化を促します。皮付近には多くのビタミンCが含まれてるので、皮ごとすりおろすとより栄養が取れます。そしておろし汁には食べ物の消化吸収をよくする、消化酵素が多く含まれています。


大根おろしの汁

おろし汁はダイエットのサポーターだった!

この三種類の酵素、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼにはそれぞれ役割があります。炭水化物と大根おろしを一緒に食べるとアミラーゼの働きで消化を助けてくれます。お肉やタコなどタンパク質を漬け込んだり、洗ったりして調理すると素材が柔らかくなるのはプロテアーゼの効果です。揚げ物に大根おろしを添えるのはリパーゼの脂肪を分解してくれる効果があるためです。このように消化を助け脂肪を分解するため、食事と一緒にとれば、ダイエットをサポートしてくれます。

大根おろしの汁

無理なくおろし汁をとる方法とは?

大根300gをすりおろし、ざるにあけ、適度に水分を落とすと(強く抑えたり、絞ったりしない場合)おろし汁は100〜150ccほどとれました。

大根おろしの汁

このまま飲むと辛みがのどを刺し、ごくごく飲んでしまうと胃が痛みますのでご注意ください。飲みやすい方法としてはおろし汁100ccにハチミツ小さじ1〜2杯、生姜の絞り汁またはレモン汁をいれてよくかき混ぜて少しずつ飲んでください。のどの炎症を抑え、風邪の引きはじめに効果的です。より手軽に飲みやすくするなら、りんごジュースとまぜるのもオススメです。

大根おろしの汁

またおろし汁ごと頂く方法として、からみもちはいかがでしょうか。鰹節をおろし汁の水分を吸い取るように、たっぷりいれます。お醤油はやや多めにいれます。ゆでたおもちとからめて器へ。おろし汁は鰹出汁となり、おもちも食べやすくなります。

大根おろしの汁大根おろしの汁

大根おろしは時間が経つと成分が減少したり、臭みが出るのでおろしたてが一番です。身体のためには、どうぞおろし汁ごと頂いてください。

(文・写真 / ほし まさみ)

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