大根の葉には捨てがたい栄養がつまっている
朝夕と肌寒さを感じる季節になりました。秋が深まると、和食が不思議と恋しく感じる方も多くいらっしゃると思います。煮物やお鍋に欠かせないお野菜、大根。実の部分も美味しいのですが、葉の部分にも文字通り捨てがたい魅力がつまっています。今回は、大根の葉に迫ってみたいと思います。特筆すべきがその栄養価について。緑黄色野菜に分類され、実の部分よりも多くの栄養が含まれます。特に、ビタミンA,C,ミネラルではカルシウム、鉄、マグネシウム、そして食物繊維等が豊富。ごはんに混ぜ込んで青菜ごはん、お漬物、お味噌汁など…いろいろな楽しみ方がありますが、今回は常備菜にできて汎用性もあるふりかけの作り方をご紹介します。
子どもも喜ぶ大根の葉のふりかけの作り方
大根の葉と桜エビのふりかけの材料
- 大根の葉
- さくらえび
- 薄口しょうゆ・ごま
- 胡麻油
①大根の葉はよく洗い、汚れた部分を取り除き細かく刻みます。
②フライパンに胡麻油を熱して、さくらえび、大根の葉の順に炒め、全体に油がまわったら薄口しょうゆ、ごまを加えて全体をあわせます。
今回は、さくらえびを使用していますが、ちりめんじゃこや油揚げ、かつお節など旨みのあるたんぱく質を含む食材を加えるとコクが出て合うと思います。そして、油で炒めることで、ビタミンAの吸収力も高まり栄養効果も高まるんです。
食材を始末すること
野菜が苦手な子どもでも、これがあったら白いごはんが何杯でもすすんでしまう優れものです。白いごはんだけでなく、パスタにあわせて和風スパゲティやお豆腐に合わせても。和風スパゲティの作り方は、茹でたパスタと、大根の葉のふりかけ、少しのゆで汁、オイルを合わせて醤油で味を整えて、好みで七味唐辛子などを加えてできあがりです。
関西では、食材に関して大切にする、無駄にしないで工夫して使い切る知恵、という「始末」の精神が根強く宿っています。ぜひ、工夫や知恵をはたらかせて大根の葉の美味しい食べ方をいろいろ楽しんでみてください。
(写真・文 フードコーディネーター ・ ジュニア野菜ソムリエ 三木れいこ)