ブロッコリーとカリフラワーの違いって?
形は似ているけれど、色も食感も違うブロッコリーとカリフラワー。
一体何が違い、どのような点に注意して調理すればよいかご存じですか?
どちらもアブラナ科のキャベツの仲間で、ブロッコリーが突然変異し、花蕾が白化したものがカリフラワーだと言われています。
両方ともビタミンCが豊富な野菜で、ブロッコリーの方がより多くのビタミンCを含んでいますが、その反面、茹でた際にビタミンCが失われやすい特徴があります。一方カリフラワーは、茹でてもビタミン成分が壊れないことから「畑のレモン」とも言われるほど。茹でたものを比べると、ビタミンCの量に大差はありません。
ブロッコリーの栄養をなるべく逃さず食べるには、茹で過ぎず適切な手順で下処理をするか、電子レンジを使った調理法もおすすめです。
他にも栄養価に着目すると、ブロッコリーはカリフラワーの50倍近くのβ-カロテンを含んでいます。β-カロテンは美容や健康にとても重要な栄養素で、肌や髪、爪などの機能を正常に保つための働きをします。
ブロッコリーとカリフラワーの歴史
現在はカリフラワーよりもブロッコリーの方が目にする機会も多いですが、第二次世界大戦後、洋風文化の広まりとともに先に浸透したのは実は「カリフラワー」。白いアスパラガスやセロリと共に「洋菜の三白」と呼ばれ、戦後の洋食を支えました。しかし1980年以降緑黄色野菜への認識が高まり、1980年代半ばにはブロッコリーの生産量が初めてカリフラワーの生産量を上回りました。最近では、ブロッコリーはカリフラワーの約8倍もの生産量となっています。(参照:農林水産省『青果物卸売市場調査報告』)
ブロッコリーとカリフラワーの旬は冬
どちらも収穫時期を変えながら全国で栽培され、ほぼ通年出回っていますが、甘みが増し、最も美味しくなるのは11月から3月にかけての冬の時期です。
サックリとした歯ごたえと、独特の優しい甘みが美味しいカリフラワー。
栄養価が高く、手ごろに手に入りやすく食卓に取り入れやすいブロッコリー。
ちなみにどちらもつぼみの部分より、茎のほうが栄養素を含んでいるので、ぜひ捨てずに食事に取り入れて、寒い冬を元気に乗り越えていきたいですね!