皮ごと食べれる柑橘!金柑の甘煮の作り方

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おめでたい食べ物、金柑。

我が家の畑の一角に高さが3メートル程の金柑(きんかん)の木があります。冬になると毎年たわわに実がなるので、畑仕事をしながら金柑のつまみ食いをするのが、私の冬の楽しみです。

冬になると、スーパーなどの店先でも見かけるようになる金柑。食べると金運が上がるとおせち料理にも入れられる、おめでたい食材の一つです。

金柑

12月の完熟しきっていない金柑をほおばると、思わず「すっぱい‼」と声が出てしまいます。1月、2月と寒さに当たりながら段々と甘くなり、金柑で季節の変化を感じるのが、毎年の恒例になっています。

皮ごと食べて、栄養満点!

子供に金柑を渡すと、「これって、どうやって食べるの?」と聞かれます。そう、金柑は皮ごと食べられる珍しい柑橘です。

金柑は皮ごと食べられるので、皮の部分に多く含まれるビタミンC、ヘスペリジン等の栄養素を余すことなく取ることが出来、豊富に含まれるビタミン類で免疫力がアップします。柑橘の皮に多く含まれるヘスペリジンでの、血流の改善が期待でき、寒い時期の冷え性改善にも効果があるそうです。昔からのど飴などに多く用いられてきたのも納得です。

最近では生食でも美味しく、種も無い品種のものも多く流通しています。しかしながら、生で食べると独特の苦味とピリッとする刺激があり、金柑が苦手な方も多いのではないでしょうか。ピリッとするのは、皮に含まれる成分によるものです。

そんな時は甘煮にすると、苦味が和らぎピリッとする刺激も無くなり食べやすくなります。作り方も砂糖で煮るだけと簡単ですので、ぜひ試してみて下さい。

金柑の甘煮の作り方

金柑の甘煮
  • ヘタを取りよく洗った金柑を下茹でする。
  • 少し柔らかくなったら、お湯を捨て新しい水につけて一晩置く。こうすることで、苦味が和らぎます。
  • 水を捨てて、金柑の重さの約半量の砂糖と金柑がひたひたになるくらいの水で煮る。柔らかくなったら、出来上がり。

出来上がった甘煮は、清潔な瓶やタッパーなどに移し、冷蔵庫で保存のうえ、なるべく早めに食べましょう。

縦に切り込みを入れたり、竹串でつついて穴をあけてあげると皮が破けること無く仕上がりがきれいになります。種が気になる場合は切り込みを入れて、竹串などで取り出します。

他にも金柑マーマレードや砂糖漬けなどにしても美味しいです。

金柑は家庭でも簡単に育てられます。

金柑は果樹の中でも家庭で育てやすく、木が小さくても多くの実をつけます。もちろん、鉢で育てることもできます。自宅で育てて、12月の酸っぱい金柑から3月頃の完熟した金柑まで収穫しながら、味の変化をご家庭で楽しむのもいいかもしれませんね。

寒い冬、金柑を食べて風邪などひかないように元気に過ごしたいものです。

金柑

写真・文 有限会社榎戸園 榎戸芳

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