「かつお節」ってなんだろう?
和食の味の土台をつくり、ときには料理の仕上げに香りをそえてくれる「かつお節」。削られてパック詰めされたものが一般的になりましたが、かつお節そのもの・削り器もまだまだ手に入ります。
鰹ってスゴイ!
「かつお節」の原点は、当然ながら「鰹」です。あらためて鰹の食べ方に着目してみると…
<生のまま>
刺身…生姜醤油で食べる。
たたき…炙り、薬味・ポン酢をなじませて食べる。
<茹でる>
なまり節…さばいた鰹を茹でたもの。保存性を高めるため、さらに燻製させたものもある。ビタミン・ミネラルを多く含み、煮物・酢の物・サラダなど食べ方も豊富。
<乾かす>
かつお節…削ったかつお節は、だしをとったり、そのまま食べる。製造段階によってそれぞれの用途があり、削り方の種類も豊富。製造工程は大別して「生切り」「煮熟」「焙乾」「削り」「カビ付け」に分かれ、製造段階により「荒節」→「裸節」→「枯節」と呼び名が変わる。(パック詰めされたかつお節は「荒節」を削ったもの。塊で売られているかつお節の多くは表面にカビ付けされた「枯節」。)
鰹は保存性や栄養価を高めるために加工され、それぞれの段階で食べることができる優れた素材であることがわかります。かつお節は先人の知恵と工夫により生み出された貴重な食材なのです。
簡単な保存方法で削りたての「かつお節」がある暮らし
削る前の「かつお節」は手に入りにくいイメージですが、大型スーパーなどにも並び、かつお節と削り器をセットで販売する通信販売サイトもあります。保存方法も簡単!湿気を防ぎ香りを損なわないよう、ジッパー付き保存袋を2重にして冷蔵庫で保存します。さっと冷蔵庫から取り出して、大根をおろすような感覚で削りたての鰹節を食卓にプラスしてみませんか?