エネルギーの源、糖質とは!?
炭水化物は、糖質と食物繊維という2つの物質で構成されます。体内に取り込まれエネルギー源となる糖質と、吸収されず、血糖値の急激な上昇を防ぐなどさまざまな効果がある食物繊維の2種類です。それぞれの働きはまったく異なるので、一言で炭水化物と言っても、別々に考える必要があります。
今回は糖質について考えたいと思います。
代謝もしくは基礎代謝という言葉を聞いたことがありますか?代謝を一言で言えば、生命を保つ最低限のエネルギーのこと。寝ているだけでもお腹がすいたりしますよね。生きている限り、からだは常にエネルギーを消費し続けています。
このエネルギー源になるのが糖質です。
ぶどう糖がなければ人は活動できない
からだに入った糖質は消化器官を経てぶどう糖に分解され、エネルギー源になります。例えば、脳は、そのエネルギー源の多くをぶどう糖に頼っていますし、血液中の赤血球は、ぶどう糖しか利用出来ません。糖質は生きていくうえで欠かせない栄養素です。
ぶどう糖=血糖
からだに入ったぶどう糖は「血糖」と呼ばれます。そうです、この血糖がどれだけ血液中に含まれているかを数字にしたものが「血糖値」になります。ぶどう糖がからだの中に入ると血糖値が上昇。これを下げようとして、インスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは脂肪を蓄える作用も持ち、血液中の余分なぶどう糖は脂肪としてからだの中に蓄えられます。
インスリンが過剰に分泌されると肥満につながり、心筋梗塞などさまざまな病気を引き起こします。さらに、血糖値が高い状態が長く続けば、インスリンが効かなくなりはじめ、糖尿病に直結します。糖尿病とは血液中の血糖値が下がらなくなる病気のことです。
さて糖質の役割は理解して頂けたと思います。次回は、この糖質をもう少し掘り下げようと思います。糖質と糖類の違い、分かりますか?