飽食の時代だけど日本人に不足しているモノ、ミネラルとは?
日本は飽食の時代と言われていて、食べる物には困らない現代ですが、必ずしもバランスのとれた食生活が送れているとは限りません。日々のカロリー摂取の値は気にするけれど、どれだけ自分がカラダに必要な栄養素を摂取できているかは、普段あまり意識しないものです。
とりあえず太らないようにとカロリーだけを気にしていても、カラダを気遣っているということにはなりません。きちんとバランスを考えて食事を摂るようにしなければ、本当の健康的なカラダづくりをしているとは言えないんですよね。実は、現代の日本人には特に不足してしまっているモノがあるんです。それは“ミネラル”。こんなに食べ物がたくさんあるのに、どうして現代の日本人はミネラル不足になってしまっているのでしょうか?
日本人にミネラル不足の原因?
ミネラルって言われても、何となくカラダに必要な栄養素だということは知っていても、具体的に何か?と聞かれると答えられない人も多いかもしれません。
ミネラルというのは、水素、炭素、窒素、酸素を除いた元素の中で、人間のカラダに欠かせない栄養素のことを言います。その中で厚生労働省が摂取基準を設けているのが、カルシウム、鉄、ナトリウム、マグネシウム、リン、カリウム、クロム、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素、マンガンです。
摂取するべき量はそれぞれに基準となる数値があり、中にはごくわずかで良いものもあります。ただ、どの栄養素も人間は自分のカラダで作ることができません。健康なカラダを作っていく上では、どれも欠かせない栄養素なので、きちんと意識的に摂る必要がある栄養素なのです。
なぜ日本人はミネラル不足になっているの?
現代の日本人が唯一摂取過多になってしまっているミネラルは、塩分でおなじみのナトリウムですが、それ以外はほぼ不足しています。その理由の一つとして、昔と食生活が大きく変化した点が挙げられています。現代はお米にしても、お砂糖にしても小麦類にしても、とにかく精製された状態で食べることが当たり前になっています。
確かに精製された食材というのは、見た目も良いですし食べやすくもなりますが、どうしても精製されるほどミネラル分は失われていってしまうのです。ミネラル分は精製されていない食材ほど多く含まれています。精製されていない食材でも精製された食材に負けないぐらい、十分美味しいお料理を作ることも出来ます。ミネラルは人間のカラダに必要な栄養素。それが食材を変えるだけで少しでも解消できるなら助かりますよね。日本人に不足しがちなミネラル、精製されていない食材を取り入れて、少しでもミネラル不足解消を心掛けたいですね!