脂質は5大栄養素のひとつ
みなさんは5大栄養素という言葉を聞いたことはありますか?糖質(炭水化物)、たんぱく質、脂質(脂肪)にビタミン、ミネラルを加えたものを五大栄養素といいます。どれもわたしたちの健康を維持するのに欠かせない栄養素です。
その中で、間違った知識が蔓延しているのが「脂質(脂肪)」、さらにはその素となる油です。
「太るからなるべく摂りたくない」
「油は体に悪い」
「生活習慣病の原因になる」
などいつの間にかワルモノ扱いされています。実は、こうした油に対するイメージは、正しくもあり、間違いでもあります。是非、について正しく理解して、上手につきあえばいいですね。
体に必須!脂質の持つ大事な役割
脂質は不足すると体に様々な不調を引き起こします。それほど、脂質の体内での働きは数多くあることも特徴です。一番の役割は、人が活動する際のエネルギー源として必要なときに燃焼することで、不足したエネルギーの補給を行います。また、血液を作ったり、体温維持などにも欠かせません。
さらに、人を作る細胞ひとつひとつは脂質がクッションの役割を持つことで、臓器を正しい位置に保ったり、更にその下の骨や筋肉が傷つけられないようにするという役割があります。
脂質は蓄えのきく栄養素
もちろん脂質の摂取量は多すぎても少なすぎてもよくありません。脂質は、即効性のあるエネルギーである糖質などとは違って、ある程度蓄えのきくエネルギーです。そのため摂りすぎた脂質は主に脂肪になります。だからと言って脂質を摂ることを控えるのは考えもの。大切なのは脂質(=油)の種類で、体に良い油を選んで摂ることが大切です。まずは油の種類から学びましょう。