遅れて登場した栄養素「食物繊維」
よく食品表示で目にする「食物繊維」という栄養素があります。この栄養素、実は最近まで知られていませんでした。辞書的な説明では、「野菜を構成する細胞の構造物や貯蔵物質、さらには分泌物などの総称です。」
・・、よくわからないですよね。食物繊維が最近まで知られなかったのにはわけがあります。それは、食物繊維は人の体では消化されず、食べても吸収されずに排泄されてしまうから有用性に気が付かなかったためです。
しかし、現在では第6の栄養素として存在感を増している栄養素です。
食物繊維は食べても吸収されない?
その一番大きな働きがビタミンやミネラルなどの微量栄養素の吸収を助け、腸の煽動運動をよくする働きがあります。
お腹の中で水分を吸収し、食物繊維はたっぷりとかさを増します。そして、ゆっくりと小腸から大腸に送られるのです。その間にビタミン、ミネラルもゆっくりと吸収さることが出来ます。
よくあるサプリメントではこの腸の運動があまり起こりません。そのためせっかくの栄養素も小腸も大腸もすぐに通過してしまい吸収されにくくなってしまうのです。サプリメントでビタミンやミネラルを摂取するよりも、食物繊維を含む食材と一緒にミネラルやビタミンを補給した方が圧倒的に吸収率が高くなるという原理です。
食物繊維が肥満や糖尿病にいい理由
またその他にも食物繊維は様々な働きをしてくれます。例えば、体にとって有害となる物質を取り込んで、包み込み、腸での吸収を妨害しそのままその一部を体外に排出してくれます。この為肥満、糖尿病、高脂血症や心臓病の予防に直接的に効果があります。
健康維持のため、もっと食物繊維について学んでみてみませんか?