松葉ガニって?
冬になると食べたくなるカニ!ぷりぷりの刺身、ほろほろになった茹であがった身をポン酢で食べたり、または鍋に入れて味を染み込ませて・・・想像するだけでお腹が減ってきますね。
そんなカニですが、いろんな名前がついていますよね。松葉ガニ、越前ガニ・・・。その中でも、鳥取名物の松葉ガニについてご紹介します。実は、松葉ガニも、越前ガニも、ズワイガニの雄のカニのことを言います。水揚げされる地方によって呼び名が変わるのです。
しかし、同じ種類といっても、生息している地域によってカニの食べるプラントの量や種類が違うので味が違います。松葉ガニがとれる山陰沖では、暖流と寒流が交わり、酸素やプラントンが豊富な最高の生息環境なのです。
そんな環境で育った松葉ガニは、身が引き締まり、旨味がギュッと凝縮されているのが特徴です。そのため、身も味噌も濃厚な味わいと言われています。
失敗しないカニの茹で方
さて、そんな松葉ガニですが、実際自宅で食べるとなるとどうやって茹でればいいのでしょうか?茹で方のポイントを鳥取市にある賀露港でカニのことを聞いてみました。
水から?お湯から?カニは、お湯を沸かしてから入れます。15~17分ほど茹でます。小ぶりのものは8~10分程度です。
水と塩はどれくらいいれる?水は、カニがしっかり隠れるまで入れます。塩は水に対して4%が美味しく茹でられます。
足はとる?とらない?カニは足が長い分鍋に入れにくいですよね。足をとって茹でればおさまって茹でやすい?と思う方もいるかもしれません。しかし、切り口方うまみ成分が出て行ってしまったり、お湯が入ってしまって味が薄くなる可能性があります。足を折りたたんで輪ゴムで固定し、小さくして鍋に入れることをお勧めします。自宅の鍋に丸ごと入る小ぶりのカニを選ぶことがコツですよ。
表向き?裏向きどちらで入れる?カニは実は、裏向きで茹でるのが正解!お腹を上にして鍋に入れます。鍋の中でカニが揺れないようにするのもコツです。そうすることで、味噌が甲羅から出るのを防げます。
茹でた後は表にする?裏のまま?茹で上がったら、裏のままそっと移動して、じっと冷まして味噌が甲羅からでないようにします。揺らしてしまうと、味噌に水が入って味が薄くなります。また、足に味噌が入ってしまうのも防げます。
用意するもの
- 水
- 塩(4%)
- カニがすっぽり入る鍋
- 輪ゴム(足を固定するため)
①カニをたわしで洗って汚れを落とす。
②水を沸かしてカニを裏返して入れる。
③15~17分ほど茹でます。小ぶりのものは8~10分程度です。
④茹で上がったら、揺らさないようにとりだして、冷まします。
茹で上がった後の食べ方
茹で上がったら、食べます。食べます、と言っても中身をどうやって取り出そう・・・。まず、ふんどしと言われる部分を切り取ります。
ふんどしは、甲羅のお尻の部分にある、ここです。
ここを指でめくって、少し力を入れると甲羅も一緒にうまく剥がれます。
剥がれたら、胴体ごと半分に切ります。
中にある味噌を取り出し、甲羅に移します。味噌以外の部分も食べれますので、はさみで殻の部分に切れ込みを入れながら中身を取り出します。その後、足を切り離します。甲羅部分と足部分を両手で持ってねじっても取れますし、包丁で上から切り落としてもいいです。関節の部分で切り落とし、胴体に近い方から切れ込みをいれて中身をほじりだします。
はさみを入れる場所は、赤い部分より内側の白い部分の方が柔らかいので、切りやすいですよ。いかがでしたでしょうか?カニ、自宅で茹でるのは大変だなと思っていた方も、ポイントを覚えれば意外に簡単だと感じていただけたのではないでしょうか?自宅で、茹でたての松葉カニを、余すことなく堪能してくださいね。